日本の最大の失策は、ウイルスとか感染症の医学的中断や広く公衆衛生学を重視してこなかった事に有る、と気が付いたのが今回のパンデミックだから1年半位前だからその時点で遅い、経験値や情報の蓄積が足らないから海外からの情報に頼った。多くの海外病院や大学、研究機関に少ない人数だが日本人がいた事で情報ルートが開けたのは有難い、近年は若手で留学する人の減少傾向が現れて居るが、これを機会に学生だけでなく研究員レベルから海外の先端機関で研磨して欲しい、特に女性は元々頭が良いし英語力も有るから国内に居るよりも活躍の場を海外に求めても良いと考える。但し余り長期でないのを望む。
日本はこの1週間での感染者増に強く反応しているが、関東周辺を抑え込めれば全国的には大した数ではない、この関東は暑い毎日だが若者を中心に人出は多いから感染者も20代と30代が半分は占めている、以前は高齢者が圧倒的で有って若い年代には広がりがないと安心と言うか油断が有った、ワクチン効果と言いながら、最近は効果が薄れているとか、有効期間は半年位かと言う説が多くなっている、ファイザーに言わせると変異株・デルタ型が強力で半分以上がこれに置き換わったと、ワクチンそのものに対抗策が有る訳でもないのに3回目の接種を呼び掛けている。
これに反対としているのがWHOで、裕福国はワクチンが買えるが多くの貧困国は未接種が多いと、先進国は9月末までは3回目の接種には応じないでくれと通達と言うか記者会見で訴えた。
この最近は二つの言葉が多用されつつ有る、その一つが「ブレークスルー感染」で、接種を少なくとも1回は接種を終えた人の感染と2回の接種した人にも感染入院が多くなっていると、英国の事だがその数は40%だから多い、これは7月20日頃の数字だから今は国に寄り90%も有る。
オランダでも7月12日から入院した人の少なくとも14%は接種が終えていた、が未接種は75%と高い数字が出ている。
デルタ株がワクチンに対して、耐性を持つ可能性が有る事を示唆している。
二つ目が「ブースターショット」で追加接種の事、3回目の接種を特に数か国は熱心に議論している、イスラエルは1日から60歳以上を対象に3回目のブースターショットを始めた、ドイツは高齢者を中心に9月から始める、英国は9月から接種開始を検討している。
いい加減なファイザー社は2回目の接種から8ヵ月目以降に抗体レベルが低下し始めるから、接種完了でも6~12ヵ月以内に3回目の追加接種が必要と指摘。
モデルナ社も新型ウイルスに有効性を保つためには3回目の接種をと、冬になる前に必要だと。2回目の接種から6ヵ月は有効性が9割と高いが、これ以降はデルタ型などの変異ウイルスに対する予防効果が低下すると、これは最近の治験データからで、2回目の接種から6か月間は有効性が93%となる。感染拡大が深刻となるデルタ型などに対しては、接種後に体内で作られるウイルスの動きを抑える中和抗体の量が6ヶ月後から低下し始めると指摘。
ファイザーとモデルナは同じ、mRNAタイプのワクチン。但し冷凍保存の温度には差が有る。日本でのワクチン確保数はファイザー製が1億9400万回分、接種実積は3日までで8536万回、モデルナ製が5000万回分で接種実積は1150万回とこの2社製が中心で、アストラセネガ製は1億2千万回分を確保しているが国内実績はゼロ回、これは血栓が出来ると言われているのに拒絶しているからで、これを海外でのニーズが有れば送るとしているが、確保分が消化できるかどうかは未定、この額は幾らになるだろう。
全世界で2億人越えの感染者数となる、アルファー型は終息に向かっているがデルタ型は急激に増えている、全人類にカバー出来る程にワクチン供給量は追いつかない、日本も国産製を早く認可して世界に貢献しなくてはならない。