たかが1社でのCOVID-19用ワクチンの効能が良好というデータの公表で株価が一気に上昇した、この為開発会社ドイツの「ビオンテック」CEOはドイツ内でも有数の金持ちになった。
父親がトルコから移民でドイツに来て医学博士まで上り詰めたから立派な見識とベンチャー魂が有ったで有ろう、奥さんも医学博士で会社を12年前に創業する。これと言ったヒット薬を市場に出していないが社員等約1500人も居るから中堅企業と言えるだろう。
昨年10月に米国のナスダックに上場して資金を得る、今年3月にファイザーと共同開発に合意する。
彼(シャヒンさん)は今年1月に医学雑誌の論文を見て、ワクチン開発に邁進する、その前はmRNAで「がん治療薬」の開発を目指していたから専門外では有るが、遺伝子配列が分かれば簡単に設計・製造ができる、ウイルスが変異しても対応しやすく、何度も投与できる、早ければ1ヵ月で開発可能と言われている。
ワクチン開発は何を用いるかで開発方法は決まっているので経験と知識が有れば取り組みやすいと言われていた。
シャヒンさんも1月に論文を読み、2月末には20本ほどワクチン候補を作り上げた。
16日に効能を発表したモデルナはバイオ企業で生物学者のロッシさんが2010年に創業する。14年からワクチン開発に参入、COVID-19が発生すると、今年3月半ばには臨床試験を開始していた。
この2社はmRNAワクチンの開発で、COVID-19の遺伝子情報を基に人工的に作った「メッセンジャーRNA(mRNA)を用いている、人の細胞内でウイルスが持つ抗原たんぱく質を作り人の免疫を誘導する。
デメリットも有り、免疫力(効き目)が弱い可能性は有る。通常のワクチンと違い培養する手間が掛からないから早くワクチンを造るメリットは有る。
低温輸送、保管設備が必要等コストが高いと言われている。
尚、ファイザーは11日に効能が90%と公表し、モデルナは16日に効能94.5%と公表した。トランプは選挙投票前に公表せよと圧力掛けたが間に合わなかった、それにしてもこんなに早く治験結果を公表して良いのかと疑問だ、中国はワクチン投与をアフリカや東南アジアでワクチン外交を始めている、ロシアも有効な数字が出ていると売り込みに積極的だ。
日本は前回述べた3社との購入計画だが、何か問題(健康被害など)が起きたら日本で責任を持って対応するとの前提付きでの契約で有る。
来年の中頃には日本で運用される、課題も多いのが今回のワクチンで、分解されやすい物質で出来ているのでマイナス70℃での保管と輸送、有効性が低いので何度も受ける必要が有ったり、抗体の持続期間も4ヵ月位と短い。
これで大丈夫かと言う不安は有る、購入総額6714億円もの大金が無駄も有り得る、日本製アンジェスへのサポートが疎かになっていないのかと心配だ、海外製が必ずしもレベルが高い訳ではない、日本政府の支援策は三菱重工の航空機支援も500億円だけ、半導体の体制もボロボロ状態、新エネルギー政策も日本の強みを活かせなかった、携帯電話先進国で有ったのにスマホでの存在感は無い、自動車も世界から離されつつ有る、どうする日本政府、君たちにはこの国を任せられないと思うが、国民の意識変化は有るのか?。