パナソニックはイーロン・マスクに利用され翻弄され続けて、太陽電池生産工場を米国で開始したが関係を解消し、結局全面撤退する事になる。
危うい、と当時感じてはいたが現実となる、ビジネスだから最終的には価格が勝負となる、そもそもプレゼンが上手なだけで有ったマスクに入れ込んだパナソニック経営陣が悪い、兎に角彼はアドバルーンを掲げる才能は天才的だ、次々に話題となりそうな先端技術で夢を与えて、投資家を引き込む、常識で考えれば当時あまり売れてもいないEVだった、しかしこの1年で時価総額では最大級の企業になったのは、株価が300%もの値上がりした結果で時価総額8000億ドル(約84兆円)となってしまった。これは従来から有る大手自動車メーカ7社を合計した総額よりも大きい、何たる異常現象だ、時価総額1000億ドルが8000億ドルに拡大するのに掛かった日数は244日だ、こんな事アメリカ史上で初めての現象、アメリカの金余りは異常な存在だと見せ付けた、こんな異常が長続きする訳ないがアメリカ人はバカだが大金持ちが1%は居るだろう、1社で日本のGDP以上の資金を持つ投資会社まで存在している。
テスラ時代も今年の後半位で他メーカーの追い上げやEVの価格競争、すなわち電池の低価格化は進行する、売る力はGMやトヨタ、そしてドイツの自動車産業が遥かに強い、中国メーカーは国内と低開発国向けに価格で勝負出来るで有ろう、数年後にはインドも本格的に参入する、日本はメーカー数が多いから業界の再編が起こる可能性が有る、10数年前なら日本メーカーが圧倒的な位置に有ったが各社バラバラ状態では市場を押さえられなかった、充電部分も日本が開発した方式が世界の統一基準になるかもしれないと言われていたが残念だが纏めきれなかったので欧州基準、アメリカ基準、中国基準で動いている、この充電基準だけでも取れたら世界で日本製充電器が充電スタンドに並んでいるだろうにと、力不足が露呈してしまった。
トヨタ、日産、ホンダは10年前に独自技術で電池を開発していたが、中国と韓国が追い上げて来たので価格競争で追い抜かれてしまい、結局技術は中国に売ってしまった。日本は部材、部品提供でしか生き残れない、不甲斐ない。
国産EVは結局海外から電池の供給受けるしかない、日本に未来がないのはこうして10年とか15年前には世界の先端で有ったのが活かされない国になってしまった事だ、何とも情けないがこれが現実、しかし電気自動車と言っても電気を作る工程で多くのCO2を排出する、エネルギー効率は火力や原子力が遥かに勝る、日本みたいに島国で使える土地が少ない国は再生可能エネルギーに限度が有る、今水素やアンモニアでの発電を模索しているが自動車には使えないから家庭向けと産業界にどれだけの量を供給出来るかに関心が集まる。
エネルギー大量消費の中国が発展しなければ、ハッキリ言えば貧乏に戻ってくれたら、火力と原子力が使えるのにと思っている。
中国包囲網で貧乏な国のままが結局は他国が有り難いと思うに違いない、14億人を中か中の上にする必要はないと、個人的に思う、食糧危機は間違いなく起こる、大量消費で多くのゴミが海洋に流れ出す危険が有る。
このままなら確実に困った厄介な国が隣国に誕生する。どうする日本、産業が駄目なら政治力だが、この両方が使えないとなれば、日本の存在感はゼロだ。