ほとんどのご家庭にある砂糖 そのルーツちゅ~もんを考えたことある人は少ないかも知れん そのルーツはニューギニア
何千年も前からアジアの熱帯地方の多くの人々の間で サトウキビの皮をはぎ 茎を噛んで甘い汁を飲んでいたようぢゃ サトウキビの汁から
砂糖を作るようになったのはずっと後のことで
砂糖が世界史に登場するのは 紀元前4世紀アレキサンダー大王のアジア遠征に始まる インドに至る遠征時の記録に
インドには 蜂の力を借りずに葦からとれる蜜がある 噛むと甘い葦・噛むと甘い石がある等々の記述があるから これらの記録から
蜜を含んだ黒砂糖のようなものが作られていたのであろうことが想像できる
砂糖製造は 古代インド北部に始まるとされていて 人類で初めて砂糖を作ったインド人は サトウキビの汁を土鍋に入れ直火で煮詰め
放熱すると汁が固まり貯蔵性が良くなることを発見
インドに発祥した砂糖の製造技術は 西方にはペルシャ ついでエジプトへと伝わる ペルシャは630年頃アラビア人に征服されたが
糖業はアラビア人によりイスラム教の拡大とともに地中海東沿岸へと伝わった
諸国から持ち出された砂糖はベネチアに集中し ここからヨーロッパ各地へ運ばれた ベネチアは十字軍の発着する地として
砂糖の普及には11世紀以後の十字軍の影響が大きかったと言われている やがてイスラム帝国が衰退し 世界史の表舞台の主役が
アラビア人からスペイン人 ポルトガル人へとバトンタッチされると 12世紀頃から王侯貴族・聖職者など上流階級の間に広まり
さらにコーヒーを飲む習慣が普及するにつれ砂糖の消費量は増大
コロンブスの新大陸発見は砂糖の世界史に大きな変革をもたらした 第2回目の探検でコロンブスは スペインのカナリー諸島から
運んできたサトウキビが その後ジャマイカ・プエルトリコ・キューバへと広がり 16世紀に入るとブラジル・カリブ海の島々に大規模な
サトウキビ栽培が広がっていく これらの地域で作られる砂糖をイギリス・フランスなど ヨーロッパの主要国に輸出したため
それらの国では精製糖業が盛んになっていく
日本における砂糖の最初の記録は 正倉院献納目録の種々薬帖の中に 蔗糖二斤一二両三分并椀の記録がある(825年)
当時は大変な貴重品であったため ごく一部の上流階級が用いた それも食用ではなくむしろ薬用だった
我が国の砂糖は江戸時代に鎖国状態であったため 貿易の窓口である長崎の出島に限定して陸揚げされた 砂糖のほとんどが中央市場である
大阪の問屋へ運ばれ そこから江戸や諸国の問屋へ出荷された 一方砂糖の代金として金・銀・銅が国外へ流出することについて
幕府も危惧するようになり 1715年に幕府は輸入制限を行うと供に 砂糖の国産化の方針を打ち出しサトウキビの作付けを全国に奨励
その後琉球をはじめ奄美大島・喜界島・徳之島おいても さとうきびは製造増産され 管轄していた薩摩藩に莫大な収益をもたらした
江戸時代の中期以降さとうきび栽培は 西南日本の気候温暖な地域において積極的に取り入れられ 和糖業として広まっていった
1798年に讃岐(香川県)の砂糖(和三盆)が始めて大阪の中央市場に登場
こうした歴史があったんぢゃのぉ
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