南国のクリスマスシーズンと重なるカンボジアツアーだった。宿泊したホテルがどこの経営かは知らないが、陽が落ちると見事なデコレーションが輝いた。世界中どこでもキリスト教のお祭りをするのかと思いきや、クリスマスイブになっても街中はその気配すらなかった。このデコレーションを背景に記念写真を撮っていた親子はいたのだが。この時既に某国はとんでもないことを起こしていた。今年のクリスマスには、食卓に空いた席のある家庭もあろう。
悲！
アーメン！
NIKON D850 AF-S VR NIKKOR ED 28-300mm
カンボジアの遺跡はどこも熱帯樹林の大木により、何百年もの年月を掛けて徐々に自然破壊され続けている。この遺跡でも巨木の根により、遺跡が覆われている。まるで巨人が子供を押しつぶしているような、はたまた守っているような、そんなカットに見えた。古代に起きた何かの出来事を暗に表しているような、そんな不思議な感覚に囚われた。自然の成せる技は奥が深い。
考え過ぎか？
NIKON D850 AF-S VR NIKKOR ED 28-300mm
10年前、カンボジアの遺跡には必ず物売りの子供たちがたむろし、観光客が来ると近づき、本やCD、特産の絹織物などを買ってくれとせがんだ。それは煩わしくもあり面白くもあった。敵も然る者で、買いそうだと睨んだ相手にはとことん付きまとう。中には地雷で足を怪我し、足を引きずりながら追いすがる子供もいた。そして可愛い女の子も。今はたった一カ所でおばさんの物売り集団を見かけただけだった。あの子供たちは今何処で何をしているのだろうか。
気になった！
NIKON D700 AF-S VR NIKKOR ED 24-120mm
10年前、カンボジアの遺跡には世界各国の人々が溢れていた。今もその状況は変わらず、観光はカンボジアの大きな国益の一つとなっている。異なっていたのは、某国人の甲高い声で喧嘩をしているような会話が耳を突き抜けていく不快感であった。アンコールトムなどの遺跡には、このような窓が多くあり、別の某国人の多くの若い女性が連れの男性のモデルになってポーズをとっていた。
さて、今回の女性は何国人？
NIKON D850 AF-S VR NIKKOR ED 28-300mm
10年前、シェムリアップからトンレサップ湖に向かう道路は岩石と土の混ざったでこぼこの劣悪な状態で、車と身体は前後左右に大きく揺れた。今は、別の某国の援助で完全舗装され、快適に走行できていた。道路沿いの川縁にはカンボジア特有の木造高床式住居が点在していたが、今は一軒もなくなっていた。観光にとって不都合ということで、強制転居させられたそうだ。人類の歩む文明、文化とは何なのだろうか？ そんな事をふと考えさせられた光景だった。
何だかなあ～！
NIKON D700 AF-S VR NIKKOR ED 24-120mm
