「止於至善」 社外の軍師が語る経営の話 

バックオフィスのDX化支援を得意とする経営特化型税理士です。 
税理士・行政書士 長尾 博 (岐阜県)

赤字の製造業の課題はここにあった

2018年12月16日 | 経営
赤字の製造業を改善し黒字化するには?

現場の人たちの意識を変えて貰わなければならない

決して、やろうとしない訳では無い

何をどうやったら黒字化するのか

解らないだけだと思う

経営者と経理が感じている考え方と

現場の人たちとの認識の差に問題があるのだ。

製造業の現場では

恐らく、こんな数字は知らないであろう

言い換えれば、工場に無い数字である。

例えば、列挙してみよう

・発注はしても請求書はみない
・よって、仕入れ単価は知らない
・出荷に対する売り単価は知らない
・各作業者の給料は知らない
・どの様な費用が発生しているか知らない
・利益の意味を知らない

実は、知っていると思い込んでいる数字を

現場が知らないのだから、認識の差が出てしまうのだ。

むしろ、知っている人間が誰なのか?

その数字を知り得る人間が

上手くコントロールできているのか?

実にこの問題が根深く、大きな課題となる

数字を知らないが故に、どう行動を起こしていいのか?

結果、どの様な改善に寄与できるのか?

気付きのプロセスを見える化するだけでも

大きな改善効果となる。

次回は、逆に工場にある数字に着目し

その改善効果を探ってみる




数字をデータに置き換える

2018年12月09日 | 経営
数字を聴いてピンとこない経験はあると思う

世界1位の小売り大手ウォルマート

年間の売上高は5003億ドルだそうだ

ふーーんで終わる!!

でもね

1ドル110円で換算すると

約55兆円

すごい数字だとは思うけど

まだまだ、ピンとこない

実感がわかないから、それ以上の感情も起きないよね

だったら、この数字を分解し自分なりに分析してごらん

数字を相手に解りやすく伝える作業をしてみることだ

もし、スーパーで1人あたり

年間で約10万円の買い物をしたとしよう

55兆円 ÷ 10万円 = 5.5億人

日本の人口が1.2億円だとすれば、

その4倍以上の人が、利用していた計算となる

びっくりする数字に変わらない?

数字を分解し、比較する対象を身近に転用させるだけで

よりリアルな数字に生まれ変わったよね。

もし、営業先で売上3億円の会社があったとしよう

月商で2500万円

その会社が1個3万円の商品を販売する会社だとすると

なんと、2500万円➗3万円=8000個

会社の年商だけでは伝わらないが

会社の1月で8000個も商品を売ってる考えると

すごい営業力だと感じられる

これこそが、ビジネスセンスだ。

もし、国家の財政や税金の話

法人税や消費税の議論を耳にする機会があったなら

総額を聞いて、ピンとこないなら

自分なりに数字を分解して、自分なりに分析してみてごらん

きっと、貴方のビジネスセンスは研ぎ澄まされるよ


現場に転がる数量や数値は宝の山

2018年12月08日 | 経営
私は現場改善のプロではない

生産管理は勉強した程度だ

切削加工や研磨等

製造業に関する実務は全くの素人だ

そんな素人が、現場の赤字を指摘し

改善を促す際に心掛けていることがある

現場で働く人たちは

現場で把握している数値や数字を持っている

その数値が、どうやったら改善できるか?

その数字上下させるには、どうしたらいいか?

現場の人たちに意識づける方法がある

それは!!!

現場の人たちが意識しやすい

会計数字を現場に導入することだ

現場の人たちは、

会社が求める売上利益や営業利益、製造原価等

その仕組みや数字などを、全く理解していない

数字を扱う人間の立場から

現場の人たち、同じ感覚で会話しても意思の疎通がみられない

むしろ、現場の人たちがあつかう数字

現場の人たちが普段から意思来ている数字に着目し

勘定科目や経営数字を変えていくことだ

仕入れ単価や購入金額など知らない

不良品数量・残業時間は解るが金額換算すると解らない

いずれも、改善する数字や求められている勘定科目が

どれなのかハッキリと解り

改善のプロセスが明確化すれば

現場の人たちの意識が変わるはずだ

扱う数字や数量は消して多くない

それほど多くないはずだ。

赤字製造業の改善プロセスを達成したいなら

工場に転がる数量や数字を把握すること

経営者に求められるのは

そのプロセスだ。

赤字の製造業向け月次コンサルティング講座

2018年12月05日 | 経営


今日は1日、大阪で研修である

赤字の製造業をどう改善するか?

会計事務所としての役割を痛感できた1日だった

学んだこと

会計事務所のやり方
考え方を現場に落とし込もうと
必死に考えていた

今までは!!

何に気付いたって?

そう

製造業の現場で従業員が感じていること

考えていること

我々の思い込みとは

全く別物だと言うこと

つまり

当たり前だと感じていたことが

現場では通用しない

現場の人たちに伝えて改善を促すなら

現場の目線で現場の考え方にアクセスすること

シンクロさせることの重要さを学んだ

現場に必ず原因がある

工場の中に存在する数字とは?

工場の中には会計数字は通用しないこと

工場で通用する会話を通じてではないと

工場内の改善は達成できない

赤字の製造業を黒字へと転換したいなら

現場で隠れた会計数字を拾うこと

全ては現場に転がっている

気づきへの実践と改善

2018年12月02日 | 経営
企業を訪問すると

色々な変化に気づけて楽しいものだ

玄関先にウエルカムボードが新設されていた

従業員別の半月分の作業進捗表が新設されていた

変化は様々だけれども、

何かを変えよう、変えたいといする意向が

感じれる場合は、とても清清しい!!

反面、階段の汚れ、ゴミ、塵

トイレの汚さ

従業員の意気消沈モード

会議中にもお茶が出ない

社長が従業員に怒鳴っている

そんな風景を目にすると

会社の先行きにどうしても不安を感じるものだ

気づいても、なかなか言い出しにくいこともあるが

気づいて貰えるよう助言する努力はしている

ストレートで無くても

やんわりと、気づいて貰えるよう細かな指導をして

帰るよう心掛けている

他人を観て、我が振り直せ

事務所の階段は、毎朝、掃除機を掛けることにした

社員が気づいていない点に即座に反応できること

経営者に求められる才覚

細かな点に気づき、修正する

実践と改善

この両輪ができたとき、

会社に変化の会差しが見えてくるはずだ!!!!