私は現在Non-Immigrant O(オー)ビザで滞在しています。これはロングステイビザとかリタイアメントビザと呼ばれる物で、50歳以上で、タイの銀行に80万バーツ以上の預金が有るか、日本の年金が年間80万バーツ以上有るか、又は両方で合わせて80万バーツ以上有るか、という条件のどれかを満たせば発給されます。期間は1年です。
日本でも発給されますが、その場合、英文経歴書、無犯罪証明書(英文)、国公立病院健康診断書(英文)などのタイで申請する時にはいらない書類が必要となるので、大変面倒です。勿論、銀行の預金残高証明書(英文)もいります。従って、こちらへ来てOビザを申請する方が簡単なのですが。日本人はノービザで30日の滞在が可能なので、入国してすぐにビザ申請するという事でも大丈夫です。
しかし、問題は80万バーツです。年金の場合は日本大使館に年金証書を持って行って証明書を出してもらえば大丈夫だと思いますが、銀行預金の方が問題です。口座を既に持っていれば問題無いのですが、新規に作ろうとすると、これがとっても難しいのです。各銀行に対して「旅行者に対して口座開設をしてはならない。」という通達が出ているのです。罰則もあるようです。で、今の所大変厳しくなっています。「リタイアメント ビザ申請のため‥‥‥」と言っても駄目です。労働許可証がないと駄目です。と言われます。
おかしな話ですが、ビザについては警察つまり法務省、銀行については銀行局つまり中央銀行か財務省の管轄なので、そこで話がついていないようで、末端では暗礁に乗り上げてしまいます。
タイの場合、担当者とか決済のサインをする人によって、少々の無理が通ったりすることがあるので、ある銀行のある支店で、ある時に問題なく口座が開けたということもあります。でもどこも駄目だったら、ビザ申請が出来ません。
将来タイでロングステイを考えておられるなら、その前に下見に来て、口座開設に挑戦される事をお勧めします。バンコクに住むか、チェンマイに住むか、自分の暮らす県を決めて、そこの県の支店で口座開設をするのが一番いいですね。というのは、タイでは県内では無料で出金出来るのですが、他県だと手数料が掛かってくるのです、勿論同じ銀行でです。まあ後から預金を移すというのでもいいとは思いますが。
そしてその口座に日本から振込送金するわけです。その送金の証明書がビザ申請する時に必要かもしれません。(アユタヤの入管では必要有りませんでしたが)
私の場合は、まずノービザで嫁と二人でアユタヤに行きました。そしてバンコク銀行の支店へ行き、口座開設をしました。担当の男性が少し英語も出来て、きちんとしていました。旅行者は駄目なんですが、奥さんがタイ人だから問題ないですよ。と二人の口座が作れました。パスポートとサイン、住所は親戚の所で。そして、入管に行き、ビザ申請について尋ねました。今すぐしますか?との質問が、ノービザでも申請出来るのです。もう一度短期ビザとってから戻って来ますと言って、質問だけでして済ませました。
其の後、嫁を残して単身日本に戻りました。来る時は片道チケットでしたので、旅行社に行って日本行きの往復チケットを買いました。大阪のタイ王国総領事館に行って、配偶者ビザ申請を。これだと3ヶ月のビザです。普通の観光ビザだと2ヶ月です。そして、大阪のバンコク銀行からアユタヤの口座に送金をしたり、船便小包を送ったり、買物をしたりとかして2週間。で、アユタヤに戻り家探しして、ビザの方は聞いて居たとおり、切れる1ヶ月前に切り替え手続きに行きました。ただ1ヶ月前の所が土日が絡むので、早い目に行ったら、ちょっと早過ぎるなあ、まだ一ヶ月以上有るよ。と言われたけれど、きちんとやってくれました。
申請書と銀行の預金証明書と写真、あとはパスポートとアップデートした預金通帳のコピーだけで、その場でビザが発給されます。料金は1900バーツです。