東証1部上場、福山通運の執行役員が、子会社から約6億円を着服していたという記事。
「福山通運(本社・広島県福山市)は5日、同社の執行役員が取締役を務めていた子会社で、約6億円を着服していたと発表した。」
「福山通運によると、この執行役員は子会社「ジェイロジスティクス」の取締役に2006年6月に就任した。09年5月ごろから昨年3月まで複数回にわたり、運送委託先の下請け業者に水増しした請求書を出させ、実際にかかった費用との差額を業者側から受け取り着服した。業者側にも着服額の一部が渡っていた。」
手口としてはよくありそうなものです。支払関係の書類は形式的にはそろっていたのでしょうから、発見は難しそうです。今回ばれたのは税務調査によってです。
半期で営業利益が50億円ぐらいの会社ですから、6億円というのは重要性のある金額です。また、執行役員(前期有報によると23人います)とはいえ、会社幹部による犯罪ですから、徹底的に調べる必要があります。会社は調査のため第3四半期決算の発表を延期するそうですが、やむを得ません。
平成28年3月期第3四半期決算発表の延期のお知らせ(PDFファイル)
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事