「怒りを通り越して呆れました」…!スポーツ特待生「授業料不正徴収事件」、日大が「返還金」の送り先を間違えていた
日本大学で、入学金や授業料が減免された特待生から、減免前の入学金・授業料を徴収し、体育会の幹部が私的に使うという不正があったそうです。
「同大の重量挙げ部で少なくとも10年間にわたり、入学金・授業料を免除されているはずの特待生から全額を徴収。部の幹部が私的に使っていたことが明らかになったのは、今年7月のことだった。
その後、日大は不正徴収していた重量挙げ部OBに返金することを決め、その手続きを始めていたのだが……。」
返金の対象となったあるOBには、大学側の送金手続ミスで、まだ返金がなされていないそうです。
「男性はすぐに日大に電話。担当者は、「忙しくてバタついておりまして間違えてしまいました」と弁明したという。
「私の名前で別の人に送っている可能性もありますから、謝って済まされる問題ではありません。不祥事を起こしたうえに、その返還金の送り先を間違える……。杜撰、いい加減、まさに日大の体質が表れています」
結局、この男性には不正徴収した分に「遅延損害金」を加えた約440万円が返金されることになった。重量挙げ部の特待生は1学年5人程度いるため、10年間で約50人。全員に同額程度を返すとすれば、返金額は合計で1億円近くになるだろう。」
重量挙部事案の対応及び悉皆調査のご報告とお詫び(日本大学)
「⑵ 被害金額及び被害回復の実行状況
重量挙部に関しては、過去10年以内の部員・保護者の被害金額は合計3685万円であることが確定し、本学では、この対象者全員に対して、返金日までの遅延損害金を付けて、9月10日時点で、47人に対する返金を完了しています。なお、残り1人については、返金対象者からの振込口座の指定を待っているところであり、指定があり次第、速やかに返金作業を完了致します。
⑶ 11年以前の被害の調査及び返金
11年以上前の卒業生の方々からも、不正な請求がされていた疑いがあるというお問い合わせや相談をいただき、これまでに寄せられた情報を元に、顧問弁護士において調査・判断をして事実関係が確認できた方には、すでに返金手続きを進めています。
⑷ 責任追及の実行について
同部幹部らについて、責任に応じた厳正な追及を行っております。遺憾ながら、具体的にどのような法的手続きをとっているかについては、手続きの妨げになるおそれがあるために、現時点での公表を差し控えざるを得ないことをご理解いただければ幸甚です。」
他の部でも、私的流用は確認されていないものの、似たような減免分不正徴収事例があったそうです。
「 ⑴ 奨学生・保護者から不適切な徴収が認められる事例ないしさらなる精密な調査が必要とされる事例
ア 現時点で確認できるかぎり少なくとも陸上競技部は10年間で、短距離部門6名、走幅跳等の跳躍部門14名、男子の円盤投などの投擲部門5名、スケート部は7年間でアイスホッケー部門29名の奨学生部員・保護者に対し、2競技部の幹部において、なんらの説明もしないままに、奨学生として免除された納付金の半額・全額ないし一部の当該競技部への振込を求めて徴収するという不適切な事例が幹部らの自らの申告又は幹部らからの聴取により判明しています。
イ また、バスケットボール部については、現時点では、一部の保護者について徴収の適否を判断するうえで保護者の理解内容についてさらなる精密な調査検討の必要な状況にあります。
ウ ただし、弁護士の調査によっても、いずれの場合も、主として奨学生でない部員の授業料・施設設備資金等の本学への納付金の半額・全額ないし一部等に充てられており、幹部の私的使用は認められていません。」
重量挙部で発覚した金銭不祥事のお詫びと部員への被害回復に向けての手続き開始について(7月)(日本大学)
「同部幹部Aは部内に指示して、奨学金制度の対象である新入学・入部予定者の保護者に対し、同制度による納付金の免除は2年目からであるなどと虚偽の記載のある入学案内及び納付金の請求書を送付し、重量挙部の金融機関の口座に金員を振込ませます。その内、免除額に相当する金員を現金化して自己の管理下に置き、その多くを私的に使用していたことを認めています。」