大豊建設(東証1部)のプレスリリース。
1月に従業員による不正について開示していますが、その後の調査によりさらにいろいろ出てきたそうです。
「現時点において、以下の疑義が判明しており、外部調査委員会において、全容の解明、原因の究明及び再発防⽌策の提⾔に向け、鋭意調査中です。
①⽔増し発注・架空発注を通じた⼯事下請業者への預け⾦のプール
②上記①でプールした預け⾦の使⽤(別⼯事の原価の⼀部を補填)
③⼟⽊部⾨原価の建築部⾨原価への付け替え
④⼯事原価を同⼀⼯事下請業者による他⼯事における⼯事原価に付け替え
⑤架空発注を通じて外部業者にプールさせた預け⾦から私物を購⼊
⑥外部業者に預け⾦のプールを依頼した上、別期及び別⼯事の⼯事費⽤に充当
なお、外部調査委員会の調査の過程で、新たに判明した疑義は③から⑥となり、⑥についての調査に今後⼀定の期間を要すると⾒込んでおります。 」
建設業でありそうな不正ばかりです。
影響額は...
「現在、同種事案の有無も含め調査中ですが、現時点で判明している1.①〜⑤の不正による⽀出の総額は、約 280 百万円(当初開⽰⾦額は約 266 百万円)、当社の最終損益に与える影響としては約 62 百万円を⾒込んでおります。1. ⑥は調査の過程において新たに発覚した不正の疑義であり、影響する範囲、期間、⾦額等も含め調査中です。」
決算スケジュールについては「2021 年 2 ⽉ 15 ⽇に予定しておりました 2021 年3⽉期第3四半期決算の発表を延期する可能性があります」とのことです。
2018年にも不正取引が見つかって調査しています。
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