会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

九州乳業の債務圧縮に合意 放棄額99億円で自主再建へ

九州乳業の債務圧縮に合意 放棄額99億円で自主再建へ

上場会社ではありませんが、九州乳業という乳製品の製造販売会社が、金融機関などと債務圧縮について合意したという記事。

ウェブで調べてみると、この会社は昨年、粉飾決算が発覚したようです。

元幹部ら12人提訴 粉飾決算で九州乳業(2009年8月27日)

地元紙によると、会計監査人を含む旧経営陣が会社から訴えられています。

「私的整理による経営再建を進めている九州乳業(九乳)=大分市=は26日、江藤源哉元社長(故人)をはじめ、元取締役や元会計監査人の計12人に対し、約5億3400万円の支払いを求める損害賠償請求訴訟を大分地裁に起こした。過去11年間で粉飾決算による会計操作があったとし、本来なら必要のない法人税を納付して会社に損害を与えたとしている。九乳は本体だけで約145億円の金融債務を抱え、整理回収機構(RCC)に調整を依頼し、取引金融機関に債権の一部放棄を求めている。・・・」

「調査では1998年3月期~08年3月期の間、売り上げや利益の目標数値を達成するため、売掛金を過大に算出したり、架空の在庫を資産として計上するなど粉飾をしていた。取締役らは粉飾に気付く立場にありながら、それを見逃した過失責任があるとしている。」

粉飾の方法、規模等はわからないので、どのくらい悪質な粉飾だったのかは判断できませんが(ただし、粉飾の期間は非常に長い)、余分に払った法人税が損害額だというのは、ひとつの理屈です。
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