2014年3月期の「GC注記」と「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載状況を取り上げた記事。(見出しの「消費増税・・・」というのは直接には関係ありません。)
「危ない会社の代名詞とされる「GC(ゴーイング・コンサーン)注記」が、14年3月期の決算書に付記されたのは27社だった。前年より6社減少だ。
「ピーク時の09年3月期は145社でしたので、6分の1近くに減った計算です。13年9月中間期にはなかったのに、今回、新たに付いたのは5社(別表参照)。鉄鋼の朝日工業は、2月の大雪で埼玉県の工場が崩壊した。もともと業績も良くなかったのでGC注記となりました」(東京商工リサーチ情報部の増田和史氏)」
「GC注記ほどではないにしろ、危ない会社の目安となる「重要事象」は32社。こちらも前年に比べ8社減った。」
(日刊ゲンダイより)
「重要事象」の筆頭に挙がっている三菱化工機の決算短信「継続企業の前提に関する重要事象等」をみてみると、新・退職給付会計基準適用による財務制限条項への抵触があったようです。
「当社グループは、当連結会計年度末における当期純損失の計上に加え、「退職給付に関する会計基準(企業会計基準第26号 平成24年5月17日)」の適用による未認識の退職給付債務を連結財務諸表に反映した結果、シンジケーション方式によるコミットメントライン契約に付されている財務制限条項に抵触することが判明いたしましたため、平成26年3月に、全てのコミットメントライン契約締結銀行と協議を行い、当該全ての銀行から期限の利益喪失適用免除について了承を得ております。(以下省略)」
GC注記27社、重要事象32社 ピーク時の6割減(東京商工リサーチ)
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