監査法人トーマツの職員の私有パソコンから、監査先企業24社の業務に関する資料などが流出したという記事。
「ファイル交換ソフト「ウィニー」を使用して音楽ファイルをダウンロードしようとした際に、情報が流出した」とのことです。
これまで、他の監査法人でも、業務で使用していたノートパソコンを盗まれたり、紛失したりすることはありましたが、いずれもセキュリティのかかった法人貸与パソコンだったために、情報の流出には至らなかったようです。今回の事件は私物パソコンに業務の資料を入れていたというルール違反なのでしょう。ただ、USBメモリーを使えば業務用PCから私物PCにデータを移すことは可能なので、どの監査法人でも起こりうるケースです。
お詫びとお知らせ 当監査法人職員の個人所有のパソコンからの情報流出について(トーマツのプレスリリース)
「当監査法人では、これまでお預かりしている情報の大切さを十分に認識し、情報の漏れがないよう全ての社員及び職員に業務用として最大限のセキュリティを施したパソコンを貸与し、個人所有のパソコンによる業務やデータの保管は禁止しております。今回その徹底が不十分であった(以下略)」
ということで、トーマツでも私物PCの業務への使用は禁止していたようです。
次回の公認会計士監査審査会の検査では、情報セキュリティを重点的にみるかもしれません。
大手監査法人のトーマツ、7千人分の個人情報流出
西日本新聞の監査情報、ウィニーでネット流出
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