非上場企業の破綻事例を取り上げた記者たちの座談会記事。
財務・会計にふれている部分より。
「宮坂:今、金融機関は有望な融資先を探しているので、地元の名士や、取引先に大手企業がいる企業には、融資基準が緩みがち。そのため、負債の多い中小企業が思い切った投資をして、命取りになるケースは少なくない。
ただ、やはり一義的には資金を借りた経営者の責任。バブル崩壊から四半世紀がたつのに、売り上げを増やすことが経営の本質と考えるトップがいまだにたくさんいる。逆に言えば、資金繰りや財務に詳しい経営者は、業績を大きく伸ばしている印象がある。」
「井上:財務の関連でいえば、相変わらず、粉飾決算に手を染めている企業も多いね。破綻目前でにっちもさっちもいかなくて決算書を細工するのならまだしも、かなり古い時期から粉飾している企業もあってびっくりする。
悪い決算を提出すると 「銀行から貸してもらえなくなる」という恐怖があるから数字をいじるのだろう。でも銀行からすると、全部さらけ出してもらったほうがいい。隠して土壇場になって「ウソでした」と言われると、もう手の施しようがない。」
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