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森雅子・総理補佐官 借金6000万円不記載の政治資金規正法違反疑惑が浮上(週刊ポストより)

森雅子・総理補佐官 借金6000万円不記載の政治資金規正法違反疑惑が浮上

総理補佐官の森雅子・参院議員の政党支部(自由民主党福島県参議院選挙区第四支部)の政治資金収支報告書において、多額の借入金記載もれがあったという記事。

「森氏は支部の活動資金の不足分を自己資金から貸し付けており、参院選が行なわれた2019年の同支部の政治資金収支報告書には「残高が100万円を超える借入金」の項目に、〈三好雅子(森氏の本名) 6176万円〉の記載がある。

同報告書では、この年は1回100万円、200万円など5回にわたって支部から森氏に計900万円が返済されており、それでも2019年末時点で貸付金がまだ6176万円あったことを意味する。

ところが、翌2020年の報告書では借入金の記載がそっくり消え、借入金「無」の項目にチェックが入っていた。

この年、支部から森氏に借入金全額が返済されたことになる。2022年11月に公表された2021年の報告書でも借入金はゼロだ。

支部が借入金を返済した場合、報告書に返済した日付と金額、何回に分けて返済したかを記載しなければならない。しかし、2020年の報告書には返済の記録が一切ない。」

森氏の事務所の説明では記載わすれとのことですが...

「“記入ミス”との説明だ。政治資金を監視してきた上脇博之・神戸学院大学法学部教授が指摘する。

「事務担当者が交代して書き忘れたとの説明だが、政治資金収支報告書を見ると、令和2年(2020年)の事務責任者は令和元年(2019年)にも支部の会計責任者を務めていた人物です。6000万円もの借入金があることを把握していて然るべきで、多額の借金を忘れるということは不自然。この件を政治資金規正法に照らすと、25条に、提出すべき書面に記載すべき事項の記載をしなかった者(不記載)は5年以下の禁錮又は100万円以下の罰金に処するとあり、これに該当する可能性があります」」

収入を意図的に除外していたという薗浦議員の虚偽記載と同様に、ずさんな開示です。

本来は、複式簿記で貸借対照表まで開示させるべきでしょう。そうすれば、借入金をもらすということもないでしょう。それがたいへんだから、収支報告書のみとし、重要な資産・負債があれば、記載するというルールなのでしょうから、そのくらいはきちんとやってもらいたいものです。

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