会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

愛知銀元行員を窃盗容疑で逮捕、金庫の札束すり替え隠蔽(日経より)

愛知銀元行員を窃盗容疑で逮捕、金庫の札束すり替え隠蔽

愛知銀行の元行員(60歳)が、同銀行からの窃盗容疑で逮捕されたという記事。

逮捕容疑の被害は現金500万円ですが、総被害額は9千万円以上とのことです。

「同行によると、××容疑者は蟹江支店に約10年勤務し、現金を管理する出納係を1人で務めていた。業務を引き継いだ別の行員が1日、金庫内で1万円札を千枚重ねた札束の一番下の紙幣が5千円になっているのに気付き、発覚した。

これまでは札束の上下1枚ずつを1万円札にしたまま、中身を5千円にすり替える手口で隠蔽していた。帳簿上の現金残高と実際の残高の差額が9246万5千円あり、いずれも盗んだと認めているという。」

不祥事件について(愛知銀行)(PDFファイル)

「本事案は元行員の出張にあたり業務を引き継いだ他の行員が、現金保管庫内の現金の不足に気づき、調査を行った結果、窃盗の事実が判明したことから即刻被害届を愛知県警へ提出の上、対外公表を実施し、対策本部を立ち上げ内部調査に着手したものです。」

「現金管理を担当する出納係の立場を利用し、他の行員に気づかれないよう、巧妙に現金を抜き取っていたものです。着服金は生活費への充当に加え、家電製品や服飾品、高級ブランドバック等の購入や高級エステサロン等にて消費したとの供述内容が警察から寄せられました。」

「元行員は約10年と長期間当該支店に勤務し、出納係の他、預かり資産担当者としてお客さまの資産運用相談業務等も務めておりました。勤務振りに特段の問題はなく、預かり資産獲得の実績も高く、ベテラン行員として管理監督者や他の行員からも頼られることも多くありました。

周囲からの信頼を利用し、休暇取得に伴う業務引継時や日常における金庫内への現金格納時におけるチェック、月1回以上不定期に実施する現金算当や監査部による抜き打ちでの現金検査等を巧妙にかわし続けていたものですが、不祥事件防止のチェック態勢が正常に機能していなかった点が大きな原因であります。」

どんなに優秀で周りから信頼されている従業員が担当者であっても、懐疑心をもって監査しないといけないのでしょう。

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「××容疑者は「7~8年ぐらい前から盗んだ。生活費やブランド品の購入、エステ代金などに使っていた」と話しているということです。」

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