年度内は再開せず 創業家主導の体制見直し、営業成績偏重から脱却 (記事冒頭のみ)
スルガ銀行が、投資用不動産融資を当面停止するという記事。新社長がインタビューでそのように述べたそうです。
「スルガ銀行の有国三知男社長は13日、日本経済新聞のインタビューで、審査書類の改ざんなど不適切な行為が横行していた投資用不動産融資を「当面停止する」と述べ、少なくとも年度内は新規融資を自主的に凍結する考えを示した。社外取締役主導で経営できる会社法上の委員会設置会社への移行を検討し、創業家主導の企業統治(ガバナンス)を抜本的に見直す。」
「有国氏は、スルガ銀として機関決定したわけではないと前置きした上で、シェアハウスやアパート・マンション向けなど不正の舞台となった投資用不動産融資を事実上、凍結する考えを示した。融資限度額の引き下げや通帳など原本の確認を徹底するなど審査を厳しくしており、「実際には案件はあがってきていない」という。
一方で「(体制を立て直したうえで)ニーズがあれば融資したい。撤退するか継続するか含め検討していく」とも語った。
地銀で群を抜いていたスルガ銀の高収益は投資用不動産融資がけん引してきた。「稼ぎ頭」を封印する間のビジネスモデルについては、住宅ローンや自動車ローン、リフォームローンなどを強化する考えを示した。」
新規融資をストップしても、既存の融資の利息でしばらく食べていけるのでしょう。
しかし、融資をストップされる投資用不動産の業界への影響はどうなのでしょう。
企業風土の問題は...
「有国氏は、営業を何よりも優先するという営業至上の社内風土の改善に取り組むことを強調した。行員の評価を現場の責任者任せにするのではなく、人事部門を含めて多面的に評価する仕組みに変える考えも示した。そのうえで「営業が偉いという文化を捨て去りたい」と述べた。
苛烈なパワハラは「(人事担当の)部長時代から言ってきたが響かなかった」と反省の弁を述べた。そのうえで「下に対して強気になったり、役員になると神様のようになったりする風土を変えたい」と強調した。」
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