DMG森精機が、最大400億円の無担保永久社債の発行枠を登録したという記事。
公募方式の無担保永久債を事業会社が発行するのは初めてだそうです(同社は非公募の永久債は2016年に発行済みとのこと)。
「幅広い投資家に販売する公募方式の無担保永久債を事業会社が発行するのは初めて。永久債を資本と認める国際会計基準の規定を生かし、財務体質を強化する。
関東財務局に提出した発行登録によると、発行予定期間は2021年1月14日まで。具体的なスケジュールなどについては「詳細を検討中」(同社)としている。
金融機関による永久債の公募発行はこれまでに事例があるが、国内の事業会社では初めてとなる。国際会計基準では償還期限のない永久債は株式と同様に資本として扱う。自己資本を強化しつつ、株式発行のような1株利益の希薄化を避けられる。」
IFRSでは、逆に、優先株が負債になる場合もあり、負債と資本の区分は、日本基準とIFRSなど海外基準との差異項目になっています。オリンパス粉飾事件で、子会社が発行した優先株が資本か負債かが問題となり(資本だとして、優先株取得により多額ののれんを計上した)、事件発覚後、ちょっと議論がなされたようですが、現在、これといった動きはないのでは。
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