ジャスダック上場のサンオータスの子会社でコンプライアンス違反取引を行っていた疑いが判明したというプレスリリース。新車の架空売上(とはっきりとは言っていませんが)があったようです。
「弊社子会社であるメトロポリタンモーターズ株式会社において、新車販売に係る取引に関してコンプライアンス違反の疑いのある事案が生じていることが判明いたしました。
同一顧客において、平成22 年頃より20 台ほどの販売実績がありました。この度、支払の遅延が発生し、同顧客に対して信販会社より支払の督促を行ったところ、同顧客の代理人より「債務不存在」を主張する旨の通知書が信販会社に送達されました。信販会社より販売店である同社に対し、販売に至る経緯についての調査依頼があり、社内で調査を開始いたしました。
その結果、同顧客の車両購入の意思が不透明であること、新車を買い替える過程で、注文書とオートローン申込書の記載事項が信販会社との間の契約に即していないのではないかといった疑義、さらに販売プロセスにおける内部統制が機能していたのかという疑念が生じており、会計監査人からも同様な点を指摘されております。」
車両の代金は、いったん信販会社から入金するので、滞留売掛金にはならないのでしょう。しかし、信販会社へのローン返済をしなければならず、それを別の架空売上(架空ローン実行)でまかなっていた、そういう取引が雪だるま式に増えてしまったという可能性がありそうです。また、販売したはずの車両は横流ししていたのでしょうか。
金額に関する話にはふれていないので、過年度を含む決算への影響はわかりませんが、第三者委員会を設置して調べるとのことなので、それなりの金額になるのかもしれません。
事業内容
いくつかの外国車の正規ディーラーになっています。
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