準大手の会計事務所であるGrant Thorntonの英国事務所が、パートナーシップ制から従業員経営参加型の企業形態に組織変更することを計画しているという記事。(現在はLLPのようです。)
Grant Thornton has launched a consultation to become the first major accountancy firm to incorporate a shared enterprise model
パートナーによって所有される伝統的な組織構造からの大転換です。
It is a significant move away form the traditional partner-owned structure for the mid-tier firm.
理論的には、4500人の従業員すべてが、事務所経営に関し発言権と持分を有することになります。具体的な移行方法については未定です。
In theory it means that all of its 4,500 employees will have a say and a stake in how the firm is run. The specifics of how the shared enterprise is implemented will be confirmed during the forthcoming consultation.
英グラントソントンのプレスリリース
↓
Grant Thornton Partners vote to become shared enterprise firm
日本の監査法人は合名会社の一種といわれ、無限責任の法人と有限責任の法人がありますが、財産的な持分と経営に参加する権利はパートナー(社員)だけがもっています。世界的にも、同様にパートナーシップが多いと思われます。この英国グランドソントンの試みがうまくいけば、パートナーシップ以外の組織形態がひろまるかもしれません。
従業員に持分を持たせるところまで行けば、次は、外部から資本を入れるための株式会社化も考えられます。
最近の「公認会計士・監査法人」カテゴリーもっと見る
「二大資格」で明暗くっきり…司法試験は「底這い」なのに、公認会計士試験が「人気復活」のワケ(現代ビジネスより)
KPMGジャパン、LUVO社と協業を開始AIエージェントを開発・活用し、経理業務改革を支援(KPMGジャパン)
PwC Japan監査法人と宝印刷、有価証券報告書などの英文開示支援サービス提供に向け協業を開始(PwC Japan監査法人)
「メガベンチャー勉強会(第1期)」取りまとめを公表(あずさ監査法人)
些細な違反で従業員を解雇する「狡猾なレイオフ」が米国で増加(Forbesより)
令和6年 公認会計士試験合格者発表!CPA会計学院は合格者の6割を超える973名の合格者を輩出!(CPAエクセレントパートナーズ)
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事