ミサワホーム九州が、売上先行計上など不正な会計処理をしていた問題で、証券取引等監視委員会が、課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告したという記事。
「監視委によると、同社は未完成の一部物件を完成して顧客に引き渡したと偽るなどして不正に売り上げを前倒しで計上。06年3月期の有価証券報告書で、実際は1億4100万円の赤字だった連結最終損益を1億5500万円の黒字と偽って記載するなどした。」
ミサワホーム九州株式会社に係る有価証券報告書等の虚偽記載に係る課徴金納付命令勧告について
国土交通省宛の改善計画書(2007年4月13日)(PDFファイル)
これによると、「不適切な会計処理は、長年にわたる前社長の絶対的な体制のもと、支店長などが売上至上主義を進める同社長の顔色を窺い、かつ過敏に反応した結果、コンプライアンス意識を喪失し、違法行為是正のきっかけを作ることができなくなったことにより生じたもの」だそうです。
不正の手口・背景とも、よくありそうなケースです。
ミサワホーム九州に課徴金199万9999円勧告
会計不正―会社の「常識」監査人の「論理」 浜田 康 by G-Tools |