会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

21億円超を横領 グローリー、子会社社員を告訴 社長「じくじたる思い」(神戸新聞より)

21億円超を横領 グローリー、子会社社員を告訴 社長「じくじたる思い」

グローリーが、巨額資金を横領した(とされる)子会社社員を刑事告訴したという記事。

事件自体は、すでに開示され、報道されています

「貨幣処理機大手グローリー(兵庫県姫路市)は12日、総額約21億5500万円を横領したとされる子会社の元経理担当社員=懲戒解雇=を刑事告訴したと明らかにした。告訴は4月下旬。捜査に影響が出るとして、告訴した警察や罪名など詳細の説明は避けた。」

再発防止策もいっしょに公表したそうです。

当社子会社における不正行為に係る再発防止策の策定に関するお知らせ (グローリー)(PDFファイル)

「直接的な原因(問題点)
(1)長期に亘る経理業務の属人化・権限の集中化
(2)現金の集金・銀行入金に係る業務フローにおける欠陥
(3)振込送金業務における経理規程の不遵守
(4)所属部署内における監督・牽制不足
(5)GS 内の内部統制一般に係るルール化及びその浸透に係る不十分さ

背景的な原因(問題点)
(1)GS の総務部門が所管する職務に見合う人材の不足
(2)当社の子会社与信判断における油断
1) タームローン与信枠設定時の資金繰り表その他資料の分析不徹底
2) キャッシュ・マネジメント・システム(以下「CMS」という。)貸越枠超過時における対応の徹底不足
(3)監査業務(監査役監査/グループ内部監査)における問題意識の希薄さ

問題の子会社が資金不足だということで、実は、その原因が巨額横領だったのに、どんどん資金を投入していたようです。それを「子会社与信判断における油断」といっているのでしょう。
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