SBIホールディングスの子会社が、一部ファンドでの償還金・分配金の支払い遅れを発表したという記事。
「SBIホールディングス(HD)子会社で、ネット経由で投資家から募った資金を事業会社に貸し付ける事業を担うSBIソーシャルレンディング(東京・港)は8日、一部のファンドで投資家への償還金や分配金の支払いが遅れると発表した。」
「影響が及ぶ投資家の人数や遅延金額については明らかにしていない」とのことです。
何を隠そうとしているのでしょう。
投資家の皆様に対する出資金の償還及び分配金の支払の遅延に関するお知らせ
「今回お支払いが遅延するファンドは、当社が運用するファンドのうち、当社ウェブサイトにおいて2021年2月5日及び同月17日にお知らせいたしました貸付先に重大な懸案事項が生じている可能性が認められた複数ファンドに含まれております。本件に関しましては、現在、第三者委員会を設置してその調査に誠実に協力しているところです。当社としましては、投資家の皆様の保護を最大限に行うため、対象ファンドの未償還元本の償還等を含めた対応について引き続き鋭意検討を進めております。それらに必要な取り組みや諸手続きにつきましては、進捗があり次第改めてご報告させていただきます。」
第三者委員会設置のSBIソーシャルレンディング、貸付先に重大な懸案事項が生じている可能性(東京商工リサーチ)
「貸付先の利息の支払いが延滞したケースを調べると、2019年1月、SBISLの貸付先で延滞を生じ、競売で貸付先の所有する不動産を第三者に売却していることがわかった。2年後の2021年2月16日、同物件を(株)SBI証券(TSR企業コード:290511690、東京都港区)が取得していた。TSRは2月22日、不動産登記簿で事実関係を確認した。
SBISLの公表資料によると、この貸付先は2018年7月2日を期日とする利息の支払いがなく、貸付金の回収を図るためSBISLが裁判所に担保不動産の競売を申立てたという。
担保不動産の登記簿を確認すると、2017年4月にA社が当該物件を売買で取得し、翌年4月にはSBISLが金利7.5%で2億7,000万円の抵当権を設定している。A社の代表はサブリース問題で揺れた企業の元代表だった。」
不良債権を飛ばしていたのでしょうか。
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