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アピックヤマダ 公認会計士が来月離脱 過年度修正を発表(日経より)

アピックヤマダ 公認会計士が来月離脱 過年度修正を発表(記事冒頭のみ)

監査法人トーマツが、東証2部上場のアピックヤマダに対し監査契約打ち切りを通告したという記事。

「半導体製造装置のアピックヤマダは31日、監査法人のトーマツが9月1日付で公認会計士を外れると発表した。今年発覚した不適切会計問題に関してトーマツは改善策の明示を求めたが、アピックヤマダが具体策を提示することができなかったため。後任の公認会計士は近日中に発表するという。アピックヤマダは同日、2016年3月期まで5年間の決算の過年度修正も発表した。」

公認会計士等の異動に関するお知らせ(アピックヤマダ)(PDFファイル)

会社説明では、会社は改善策立案に時間がかかるので待ってくれと懇願しているのに、トーマツが冷たく切り捨てたという感じになっていますが、トーマツ側の言い分はどうなのでしょう。

「当社は、平成 29 年 7 月 3 日付「第三者委員会調査報告書の全文開示に関するお知らせ」にて公表いたしましたとおり、売上に関する不適切な会計処理の疑義について会計監査人他に通報があり、第三者委員会を設置して本件の調査および検討を行い、調査報告書を受領いたしました。

その後、平成 29 年 3 月期における会計監査を進め、本日、有価証券報告書の提出をいたしました。その過程で、財務報告に関する内部統制に開示すべき重要な不備を抱え、具体的な改善のための対応策が明示されない状況では契約の継続が困難である旨の打診が有限責任監査法人トーマツから平成 29 年 7 月中旬にありました。当社は、第三者委員会の調査報告書の受領が平成29 年 6 月 30 日であり、極めて短時間のなかで実効を伴う具体的な改善策の立案、呈示は難しく、具体的改善策の策定方針を呈示することで、引き続き監査の継続を要請し、協議を重ねましたが、有限責任監査法人トーマツから平成 29 年 7 月 31 日付で平成 29 年 9 月 1 日開催予定の第64 期定時株主総会の継続会終結の時をもって会計監査人を退任する旨の通知を受け、平成 29年 7 月 31 日付の取締役会で受理しました。」

第三者委員会調査報告書の全文開示に関するお知らせ(アピックヤマダ)(PDFファイル)

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