会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

19億円の地方税を滞納 異例の還付金差し押さえ ジャスダック上場「プロパスト」(産経より)

19億円の地方税を滞納 異例の還付金差し押さえ ジャスダック上場「プロパスト」

今年5月に経営破綻したジャスダック上場の「プロパスト」が地方税の法人2税(都民税・事業税)など約19億円を滞納していたという記事。東京都は、同社の法人税の還付金請求権を差し押さえて、これを回収したそうです。

「プロパストは首都圏を中心に一戸建てやマンション販売を手掛け、18年にジャスダックに上場した。一時期800億円超の売り上げを計上したが、不動産市況の悪化で債務超過に陥り、今年5月に民事再生法の適用を申請。負債総額は554億円だった。

 関係者によると、同社は20年9月に法人2税など高額滞納が判明。これを受けて、都では詳細な財産調査を実施し、今年に入って所有不動産や賃料などを差し押さえた。

 さらに、同社が税務署に欠損金の繰り戻しによる法人税還付の申請をしたことで、「確実に徴収が可能となる」(都幹部)還付金請求権を差し押さえた。」

上場会社でも税金を滞納している会社があったということになります。

なお、同社の2009年5月期の有報の継続企業の前提の注記をみてみると、「平成20年5月期の法人税、法人事業税及び都民税の納付額5,679百万円のうち、当連結会計年度末において3,391百万円が未納となっております」と記載されており、滞納の事実は一応開示されていたようです。
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