キーエンスの決算期変更を取り上げた記事。
「2012年度に変則決算を実施したばかりなのに、なぜまた決算期を変更するのか。キーエンスは1987年の株式上場以来、99年度、2004年度、12年度、15年度と4回も決算期を変更した。いずれも1年を3カ月と9カ月に分ける変則決算で、翌年度からは通常決算に戻っている。
実は4回の決算期変更はすべて、税制改正による法人税の「減税」がらみ。2015年度の場合、4月1日以降に始まる事業年度から法人税率引き下げが適用されるが、3月20日が決算期末のキーエンスは、従来の事業年度のままだと2015年度(3月21日~16年3月20日)はまだ減税メリットが出ないことになる。そうした減税適用の遅れを少なくするため、今期はいったん3カ月決算(3月21日~6月20日)で締め、続く6月21日からの9カ月決算(6月21日~16年3月20日)で減税を享受しようというのが、変則決算の理由だ。」
すなおに3月末を決算日にすればいいような気もしますが・・・。
事業年度の変更及びそれに伴う定款の一部変更に関するお知らせ(5月7日)(キーエンス)(PDFファイル)
会社のプレスリリースでも正直に節税を理由にしています。
「平成27 年度税制改正により、平成27 年4 月1 日以降に開始する事業年度から法人税率が引き下げられることになりましたが、当社の場合、従来の事業年度では平成28 年3 月21 日以降の適用となります。 この遅れを少なくするため平成27 年6 月21 日から新事業年度を開始することで、税務メリットをより早く享受し企業価値の最大化が図れると考えております。」
東洋経済の記事でもふれているように、規模の割に多額の税金を払っている(それだけの利益が出ている)から、こんな面倒なことをやる意味もあるのでしょう。
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