上場会社はM&Aのリスクを投資家に十分説明すべきという日経社説。
「上場企業の決算で、過去に実施したM&A(合併・買収)関連の損失を計上する例が増えてきた。環境の急変で買収した企業や事業の価値が下がったことに伴う会計処理だ。企業はM&Aに関する損失発生のリスクを丁寧に説明していく必要がある。」
「M&Aの増加に伴い、今や上場企業が抱えるのれんは総額で20兆円を超える。企業は決算内容を平易に図解した説明資料などを活用し、減損の可能性について踏み込んだ説明を試みるべきだ。」
この社説のとおりだとは思いますが、外部に説明する以前に、会社の中で、買収先の状況をきちんと把握し管理しているのかという問題があります(東芝が悪い例)。
減損の会計処理も、会社が買収先の事業の評価を定期的に見直し続けて、経営判断に役立てているということが前提となっています。
監査人の責任についてもふれています。
「監査法人の責務も重い。のれんなどの会計処理が妥当なものかどうか。専門家の立場から、より厳しく目を光らせてほしい。」
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