会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

相場操縦:ユニオン社前社長が無断融資 100億円原資に

相場操縦:ユニオン社前社長が無断融資 100億円原資に

「ユニオンホールディングス」の相場操縦事件の記事。

「大阪府警に逮捕されたユ社前社長の横浜豊行容疑者(53)=5日付で解任=は取締役会も開かず、約100億円にのぼるユ社の資金を、自身や親族が経営する会社などに貸し付けていた。」

「ユ社の内部資料や関係者によると、資金を貸し付けたのは、投資会社や投資組合など20法人以上にのぼり、貸付金と未回収の利息を合わせると、100億円を超えるとされる。

 こうした貸し付けについて、当時の役員の一人は「取締役会を開くことなく、(横浜容疑者が)一人で決めていた」と証言している。監査法人から取締役会の議事録を求められると、横浜容疑者は役員の判子を自ら押して、議事録を偽造していたという。」

この記事のとおりだとしたら、会社の機関で承認を受けていない不正な支出が行われたことになります。会計的には、貸付金として処理されたのだと思いますが、厳しく考えると、本当に貸付金でよいのかという問題が出てきます。監査人も、取締役会が承認した正当な支出だから、貸付金という処理を認めたのでしょう。そうでなければ、単なる横領であるという解釈もできます。
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