【金融】四半期開示の見直し、具体的議論開始─金融審議会ディスクロージャーWG
四半期開示見直しを議論した10月5日開催の金融審議会ディスクロージャーワーキング・グループの会議の様子を伝える記事。
先日の日経記事よりは、詳しく書かれています。
監査人による保証に関しては...
「監査人によるレビューの義務づけをどう考えるかについて、委員からは、「レビューがあれば資金調達も有利になる」など賛成意見が聞かれた一方、「タイムリーな開示を優先すべき」、「企業負担が増加する」など反対意見も聞かれた。」
「四半報の廃止に伴い、半期報告書の記載内容や、保証(半期報告書には中間監査が行われている)のあり方について、委員から「中間監査は、日本独特の監査制度となっており、国際的な監査基準と整合性が図られているレビュー手続に一本化すべき」という意見が多数聞かれた。一方、「第2四半期は第1、第3より高い水準の開示やレビューをすべき」との意見も挙がった。」
第2四半期(半期)に関して、中間監査ではなくレビュー、という意見が多いというのは安心しました。
ただそうなってくると、中間監査基準と四半期レビュー基準の関係をどこか(企業会計審議会?)で整理する必要があるでしょうが、いまのところ、その動きは全くないようです。金商法による提出書類としては第2四半期の報告書しかなくなるのに、四半期報告書(財務諸表部分の保証は四半期レビュー)という名前・制度のままにするのでしょうか。非上場で半期報告書(保証は中間監査)を提出している会社とのバランスも考えるべきでしょう。
第1・第3四半期のレビューについては、両論あるようですが、不要ではないでしょうか。
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