日本公認会計士協会は、「継続的専門能力開発(CPD)大綱」を、2 0 2 3 年 1 2 月 1 5 日付で公表しました(ウェブサイトへの掲載は2024年2月9日)。
「継続的専門研修(CPE)大綱」(2007年)の改正となります。
「2023年度からCPE制度はCPD制度へと発展的拡充を踏まえて変更を行ったこと、あわせて2007年以降の環境変化等を踏まえ、現状に則した文言等の改正が必要となったことから、今般「継続的専門能力開発(CPD)大綱」へと改正を行いました。」
「大綱の「公認会計士はその使命及び職責を全うするため、常に「自ら考え、自ら学び、自ら省みる」姿勢を身に付け、職業専門家として知識の蓄積に常に努めなければならない」という考え方そのものに変わりはありません」とのことです。
新旧対照表を見ても、大きく変わったのはどこなのかよくわかりませんが、従来、「職業倫理」「専門的知識」「専門的技術」の3つの分野を掲げていたのに対し、改正後は「変化即応能力・学び続ける姿勢」、「専門知識」、「価値観・倫理・姿勢」、「スキル」、「一般教育」の5分野になっているのは、比較的目立つ点です。
2024年4月1日から適用となります。
発表文によると、「現在、公認会計士の資質・能力開発について、試験前教育からCPDに至る一体的能力開発について協会として検討を行っております」とのことです。会計士試験そのものについても検討しているのでしょうか。