テレビ朝日(東証1部上場)の社員が番組制作費約1億4千万円を横領していたという記事。
「テレビ朝日は20日、編成制作局の男性社員(45)が、外部の制作協力会社に架空の業務の代金を請求させるなどして番組制作費約1億4千万円を私的に流用していたとして、この社員を19日に懲戒解雇処分にしたと発表した。」
記事によれば、不正を行っていた期間は2003年11月から今年3月までということで、非常に長期間です(だから目立たなかったのかもしれませんが)。手口は単純なものですが、支払先との共謀が必要です。たぶん、この社員は、制作協力会社に対して不正への協力を強いることができるほどの強い立場だったのでしょう。
当社元社員による不正行為に関するお知らせ(テレビ朝日)(PDFファイル)
「平成25 年8 月、定例の税務調査の中で45 歳男性元社員の番組制作費に関する取引について照会がありました。これを受けて、外部の専門家のアドバイスを受けながら社内調査を行いました。この結果、平成15 年11 月から平成25 年3 月にわたり、元社員が外部の制作協力会社3 社に実態のない業務の代金や実態より高額の代金を請求させた上で、 この資金を私的に流用し、 国内外の旅行、高額な服飾品の購入等に充てていたことが判明し、私的流用額は約1 億4,100 万円であることが明らかになりました。」
テレ朝社員を懲戒解雇 1億4100万円着服 「銭金」など担当(産経)
「テレ朝によると、元社員は平成15年11月~今年3月、制作会社3社に架空計上や水増しした業務代金を請求させ、テレ朝から支払われた番組制作費を着服。私的な国内外への旅行費用や服飾品購入費に充てていた。制作会社1社には見返りとして現金数十万円を渡していたという。」
口止め料でしょうか。
タモリの顔にも泥… テレ朝1億4000万円横領社員の“素性”(日刊ゲンダイ)
こちらはケタが一つ小さな別の事件です。
1949万円着服、商議所職員を懲戒解雇 大阪・箕面(朝日)
「加入事業所の従業員の退職金支払いに備える「特定退職金共済制度」担当だった男性職員(46)が、退職金の一部を抜き取るなど」の不正を行っていました。
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事