日産ゴーン事件のゴーン被告の新たな弁護人が記者会見を行ったという記事。
「弘中氏は「日産が本来は内部で解決すべき問題を検察に持ち込んだ。本来ならば、検察も普通は民事不介入が原則だと思うが、それを取り上げたという感じが強い」と述べた。「会社内部でやるべき問題を検察が事件化し、外に致命的な不可逆的なダメージを与えることについては非常に危惧している」といい、「そういう視点を含め、この事件に取り組んでいきたい」と意欲を見せた。」
「ゴーン被告が羽田空港に降り立った直後に突然逮捕され、長期の拘留に及んでいることを踏まえ、弘中氏は「日本はうっかり行くと、とんでもないことになる。何をされるかわからない国」として「衝撃的な印象を世界に与えた」と指摘。「今後の日本のビジネスの展開にとって、非常に大きな問題になるのでは」と話した。
長期に身柄を拘束し自白を得ようとする捜査手法、いわゆる「人質司法」と呼ばれる日本の刑事司法制度を「国際的な水準に見直していく機会ではないか」とも述べた。」
もっともな見解だと思います。
ゴーン被告の「無罪確信」、日産内部で処理すべき問題-弘中弁護士(ブルームバーグ)
「ゴーン被告は仮に無罪判決を受けても、日産やルノーでの立場も含めてこの間に失ったものを取り返すことは難しいとし、検察の事件化によって同被告に「致命的なダメージを与えることを危惧している」と話した。ゴーン被告の保釈に関しては「見通しを話せる状況ではない」とした。」
「ゴーン被告は昨年11月19日の最初の逮捕から約3カ月が経過。東京地裁への保釈請求は2度にわたって却下されており、勾留期間は長期に及んでいる。パリに本部を置く国際人権連盟は同日、長期勾留などを問題視して、刑事司法制度の見直しを日本政府に求める声明を発表した。菅義偉官房長官は午前の定例会見でゴーン被告の勾留は「適正な手続きの下に行われている」とコメントしている。」
この事件で無罪判決が出た医師も、100日以上拘束されていたそうです。
↓
乳腺外科医への無罪判決が意味するもの(Yahoo)
「外科医は、2016年8月25日に逮捕され、起訴後も勾留が続いた。同年11月30日に初公判が行われたが、3回目の保釈申請も地裁で却下されされ、ようやく準抗告が認められて12月7日に保釈。身柄拘束の期間は104日間に及んだ。
高野弁護士は、人質司法の問題を語気強く、次のように指摘した。
「無実の人が、裁判を受けていない段階で、すでに処刑されている。無罪判決が出ても、司法がその責任を免れることはない」」
ゴーン氏が無罪かどうかはわかりませんが、刑罰を受けるのは、裁判の後というのが原則でしょう。
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事