会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

監査実施状況調査(平成26年度)(日本公認会計士協会)

監査実施状況調査(平成26年度)

日本公認会計士協会は、監査実施状況調査(平成26年度)を、2016年1月15日に公表しました。

この調査は、会員が協会へ提出する監査概要書(写)及び監査実施報告書から抽出したデータを元に、監査に関与する者の人数、監査時間や監査報酬額を統計資料として取りまとめたものです。

今回公表されたのは、平成26年4月期から平成27年3月期に係る監査実施状況です。監査区分別(金商法監査・会社法監査は業種別も)に、集計されています。

監査報酬が最も多い区分である「金商法監査(連結あり)」をみると、平均監査報酬は 45,808千円(前年度は46,098千円)となっており、若干減っています。監査時間は少し増えていますが、平均単価が1%強、下がっています(平成26年度 11,845円/時←平成25年度 12,012円/時)。

(統計数値としては、平均値よりは 中央値(メディアン)の方が、傾向をみるには適当と思われますが、公表されていません。)

報酬の最低額をみると、同じ「金商法監査(連結あり)」では、 売上高区分「100億円以上500億円未満」で、1,500千円というのがあります。「1000億円以上5000億円未満」で、 4,300千円というのも目立ちます。 (おそらく非上場の会社だと思われますが)

報酬額の総計(全監査区分合計)をみると、235,069,271千円(前年度は233,230,193千円)であり、0.8%の増加にとどまっています。任意監査は含まれていませんが、会計監査業界全体の規模や傾向を知る目安にはなると思われます。
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