東証1部上場のネットワンシステムズで多額の架空外注費支払いの可能性があるという記事。
「ネットワンシステムズは12日、2012年4~12月期の四半期報告書を金融商品取引法の期限の14日までに提出できない見通しだと発表した。社員が外部業者らと共謀し、05~12年にかけて架空の外注費約7億4800万円を不正に支払っていた可能性が発覚。社外弁護士などによる調査が続いているため。」
会社のプレスリリース
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不正行為の判明および平成25 年3 月期第3 四半期報告書提出遅延ならびに当社株式の監理銘柄(確認中)への指定見込みに関するお知らせ(PDFファイル)
「今般、当社の社員が外部業者らと共謀して、架空の外注費名目で当社に対する不正な請求を行わせる手口で金員を騙取していたことが判明いたしました。外部業者に不正に支払われた金額は、平成17 年から平成24 年にかけての8 年間で、総額約7 億4,800万円に達する可能性があります。
なお、財務諸表に与える影響につきましては軽微と考えておりますが、調査委員会の今後の調査を踏まえて速やかに確定させる予定です。」
税務調査の過程で発覚したそうです。
不正が行われていた期間の長さ、不正金額などからすると、個人の犯罪としては重大ですが、純資産約600億円の会社ですから、仮に不正支出額が全額資産計上されていたとしても、それほど大きな事件ではなさそうです。もちろん、内部統制の問題はあります。また、万一、会社幹部が何らかの形で関与している場合には、金額的な影響だけでは判断できません。
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