金融庁の金融審議会で、銀行窓口で販売される貯蓄性の高い保険商品の販売手数料の開示に向けた議論が始まったという記事。
「現在、銀行が受け取る手数料は高額なうえ、非開示であることから「銀行が手数料目当てに顧客に不要な商品を勧めかねない」と問題視されている。
金融審「市場ワーキング・グループ」では、国民の安定的な資産形成に向け、顧客の利益を最優先した金融商品の販売や情報開示を金融機関に促す「フィデューシャリー・デューティー」の定着を議論する方針。具体策の一つとして、手数料開示のルールなどについても検討する。」
金融審、販売手数料あり方議論 投資商品選びの材料に(日経)
「金融庁は昨年以来、「フィデューシャリー・デューティー(受託者責任)」という言葉を掲げ、金融機関に対し顧客の利益を最優先に行動することを求めてきた。投資信託や貯蓄性保険などの販売現場で「顧客本位とはいえない販売実態」があり、結果的に個人が投資を敬遠する一因になっているとみているからだ。」
「6日の金融審でも、消費者代表の委員が一時払い生保を引き合いに、「顧客の利益ともうけのバランスを考え『品格のあるもうけ方』を考えてほしい」と訴えた。金融庁は金融商品のリスク特性を分かりやすく説明することに加え、手数料を開示することで個人が商品を選ぶ際の重要な判断材料になるとみている。」
「品格のないもうけ方」を銀行はしているということになるのでしょう。
金融審議会「市場ワーキング・グループ」(第3回)議事次第(金融庁)
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(審議会資料(PDFファイル)より)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/8c/55950658e04ff885c234e2e06fff0366.png)
(同上)
当サイトの関連記事(銀行の姿勢に金融庁長官が激怒しているという記事について)
大手銀行5社 年明けに保険手数料開示へ(産経)
「三菱東京UFJ銀行など大手5行が、銀行が窓口で保険商品を販売する際の「手数料」を年明けにも消費者に開示する方向で検討していることがわかった。銀行が受け取る手数料は高額だが開示されておらず、顧客に不要な保険を手数料目当てに販売する恐れがあるとして金融庁は問題視していた。大手5行は自主的に開示することで、顧客本位の姿勢を示す考えだ。」