東京証券取引所1部上場の不動産会社シーズクリエイトが、民事再生手続きの開始を申し立て、受理されたという記事。負債総額は114億円です。
マンション分譲
東証1部上場
シーズクリエイト株式会社
民事再生法の適用を申請
負債114億4200万円
こちらの記事によれば、第1四半期の四半期報告書が提出できない状態になっていたようです。
「・・・新規仕入れを抑制する一方、完成在庫の販売及び不動産流動化物件の売却を急ぐことで買掛債務と有利子負債の削減に注力していたが、金融機関の融資姿勢の厳格化による調達難もあって、一部の建築会社に対する営業債務について約定決済から分割払いに変更、資金繰りの悪化が表面化する中、09年3月期第1四半期報告書の提出が会計監査人の交代で延長期限の8月29日までに実行出来ず、当社株式は監理銘柄に指定、上場廃止の可能性が生じるなど動向が注目されていた。」
民事再生手続開始の申立てに関するお知らせ(PDFファイル)
四半期財務諸表等に対する四半期レビューの結論の不表明に関するお知らせ(PDFファイル)
要注意企業はココで見抜け! ”継続企業の前提に疑義あり” -
この会社のことも取り上げています。
「注記を決算書に付けるに当たって、監査法人と対立するケースもある。マンション分譲業者のシーズクリエイト(8921)。継続疑義を払拭するための記述について、新日本監査法人と合意に至らず、四半期報告書を期限から15日過ぎても提出できなかった。この混乱で、8月29日、シーズは新日本との監査契約を解約。別の会計事務所を一時会計監査人に選任した。」
継続企業の前提に関する四半期レビュー手続は、年度監査における手続ほどは厳しくないといわれていますが、だからといって、不動産会社の倒産が相次いでいる中で甘くはできないのでしょう。
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