中日信用金庫で発覚、「ゼロゼロ融資」不正の深層
現役の職員がノルマ達成のプレッシャーを指摘
中日信用金庫という愛知県の信用金庫(愛知県の中では下位の規模だそうです)で、いわゆる「ゼロゼロ融資」の申請過程における不正があったという記事。そのような発表があったそうです。
「中日信金は7月12日、いわゆる「ゼロゼロ融資」の申請過程で不正が判明したと発表した。
ゼロゼロ融資とは、コロナ禍で売り上げが減少した中小企業に対して、緊急的に実施した実質無利子・無担保の融資だ。民間の金融機関では2020年5月から2021年3月の間、受け付けを行っていた。」
「中日信金によれば、本来ゼロゼロ融資の対象とはならない企業に対しても、一部の職員が適用対象となるよう売り上げを書き換えて申請し、自治体から認定を受けていた。」
ノルマが背景にあったそうです。
「現場が不正に手を染めた背景について、現役職員や退職者らは上層部から課される苛烈なノルマの存在を指摘する。「年間100億円伸ばせ」。複数の中日信金関係者によれば、内部ではコロナ禍以前から貸出金を伸ばすよう号令がかけられていた。
「つねにほかの支店と数字を比較され、『お前のところは伸びてないのか』と怒号が飛ぶこともあった」と中日信金の現役職員は打ち明ける。「ゼロゼロ融資が始まった途端、コロナ禍以前と比較して15%や20%も貸出金が伸びていた支店もあった。不正をやらないと説明がつかない成績だ」。ノルマ達成のプレッシャーから売り上げを書き換えてゼロゼロ融資の対象企業を増やし、貸し出しの実績につなげようとする職員が相次いだ。」
「中日信金に検査に入っている東海財務局は、ゼロゼロ融資を引き起こした要因として、パワハラの実態についても調査を進める構えのようだ。」
記事でもいっているように、この信金だけの問題なのか、他の金融機関も当局に調べられ摘発される事態が出てくるのではないか、気になります。
会計処理的には、融資を承認したときの書類よりも融資先の実態は良好だったということになるので、引当金を増やす必要はなさそうですが、不要な借入をさせられた企業や、保証協会から責任追及される可能性はあるのかもしれません。金利や保証料の補助を返せということにもなるでしょう。