「EDINET」に虚偽の大量保有報告書が掲載された問題で、金融庁が「EDINET運用改善検討チーム」を発足させたという記事。
「この日の検討チームでは、虚偽の疑いのある大量保有報告が出された場合の事後的な審査の効率化が重要との見解で一致。今後は疑わしい案件を迅速に把握し、財務局による審査を円滑に進めるために何ができるかを中心に議論を進める方向となった。メンバーからは早期発見に向け「システム面での工夫の余地がある」との意見も出た。
一方で、掲載前の事前審査については、情報の迅速な公表という大量保有報告制度の目的から否定的意見が相次いだ。大量保有報告の提出件数は年間約2万件に上り、すべてをチェックするとなると膨大なコストがかかる上、速報性が犠牲となる恐れが強い。」
この事件はたしかに悪質でありシステムについて今後の地道な改善は必要ですが、実際の損失となると、金融庁のメンツが丸つぶれになったことぐらいです。サブプライム関連のディスクロージャーの監視など、ほかに優先してやるべき仕事はたくさんあると思うのですが・・・。
EDINETでこの大量保有報告書を実際に見てみると、訂正報告書の提出命令が出されていることがわかるようになっており、さらにEDINET閲覧のトップページにも注意喚起の文書が載っているので、だまされる人はいないでしょう。
「EDINET運用改善検討チーム」について
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