会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

仏トタル、罰金400億円支払いで米当局と合意 イランでの贈賄で(AFPより)

仏トタル、罰金400億円支払いで米当局と合意 イランでの贈賄で

フランスのトタルという石油会社が、イラン政府高官を買収した疑惑で、罰金など3億9820万ドルの支払いを米当局と合意したという記事。

「1990年代に起源をさかのぼるこの贈賄事件について、米司法省は、米国で大きな影響力を持つ企業による外国での贈収賄を禁止する「海外腐敗行為防止法(Foreign Corrupt Practices Act、FCPA)」に違反したとして、トタル社に計2億4520万ドル(約245億円)の罰金を科すと発表した。

さらに、米証券取引委員会(Securities and Exchange Commission、SEC)は、ニューヨーク証券取引所(New York Stock Exchange、NYSE)の米国預託証券として株が取引されている同社に対し、イランでの不当利得の吐き出しのため、罰金1億5300万ドル(約155億円)を科した。 」

わいろ自体が総額6000万ドルという大きな金額であり、石油利権ということで得られる利益も巨額だったと推測されるので、罰金もこのくらいになってしまうのでしょう。特殊な例かもしれませんが、海外で活動している日本企業(特に米国で上場している企業)に無関係な話ではなさそうです。

社長もフランス当局から起訴されるようです。

4502481807海外進出企業の贈賄リスク対応の実務
ベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業)
中央経済社 2013-05-22

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富坂 聰

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