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当社連結子会社における不適切な会計処理に伴う損失の計上について(大同特殊鋼)

当社連結子会社における不適切な会計処理に伴う損失の計上について(PDFファイル)

大同特殊鋼(東証1部)のプレスリリース。

連結子会社である大同 DM ソリューション株式会社(DDMS)で、棚卸資産に係る不適切な会計処理が行われていたことが判明したとのことです。

決算への影響。過年度への遡及修正は行わないようです。

「今次の不適切会計に伴い、DDMS 個社の決算における棚卸資産が 2015 年 3 月期より過大に計上されており、その額が 2019 年 3 月期までの累計で 893 百万円であることが判明いたしました。

これを大同特殊鋼の 2020 年 3 月期連結決算において、棚卸資産の補正(営業利益の減額)として処理いたします。

これにより、2020 年 3 月期の特殊鋼鋼材セグメントの営業利益は、6,041 百万円から 5,148 百万円に減額となりました。

なお、2020 年 3 月期発生額 427 百万円については第 4 四半期にて修正しております。」

2020年3月期発生分まで含めると、13億円超の在庫水増しであり、けっこう大きな金額です。

不正発覚のきっかけ。

「2020 年 3 月期における監査法人による大同特殊鋼の連結財務諸表監査の過程において指摘を受けたことから、会計システムに対し不適切な棚卸資産残高の起票が行われていたことが発見されました。」

不正の原因。

「棚卸資産の水増しは、2014 年度に DDMS にて発生した鋼材部門の利益率の低下が問題になった際に、経理部長(当時)が要因調査を実際に行うことなく、不適切な伝票操作によって安易に利益率の向上を図ろうとしたことが原因で実行されました。発見が遅れた背景には、2012 年の3社合併を経て残存する情報システムの複雑さ、および DDMS の経営管理体制の脆弱性がありました。」
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