準大手・中小監査法人間の監査人交代事例6件

大手が関わっていない監査人交代事例です。そのうち、大手門会計事務所からの交代が2件あります。

１．ボーソー油脂（東証2部）

会計監査人の異動に関するお知らせ（PDFファイル）

東陽監査法人→シンシア監査法人、の交代です。

交代理由は．．．

「当社の会計監査人である東陽監査法人は、2020 年６月 26 日開催予定の第 92 回定時株主総会終結の時をもって任期満了となります。任期満了に先立ち、同監査法人から監査の人的逼迫を主な理由として当社の会計監査人を退きたいとの申し出があったことから、監査等委員会は、今後も適正な監査業務が実施される体制を維持するため、上記３．の理由により、後任として新たにシンシア監査法人を会計監査人として選任するものであります。 」

準大手監査法人で「人的逼迫」というのは珍しい．．．。

２．海帆（東証マザーズ）

会計監査人の異動に関するお知らせ（PDFファイル）

監査法人東海会計社→フロンティア監査法人、の交代です。

「当社の監査役会は、会計監査人として監査法人東海会計社を選任してきておりますが、新たな視点での監査が期待できることをより重視して、また、監査報酬の相当性等の観点から、今後の当社の会計監査人について、複数の監査法人を候補対象者として検討いたしました。．．．」

気になる開示も．．．

継続企業の前提に関する事項の注記についてのお知らせ（PDFファイル）

３．ベルテクスコーポレーション（東証2部）

会計監査人の異動に関するお知らせ（PDFファイル）

監査法人大手門会計事務所→四谷監査法人、の交代です。

現監査人からの申出による交代です。

「今般、 監査法人大手門会計事務所より、人員の縮小等によって今後十分な監査対応が 困難であるとの理由から、任期満了により退任したいとの申し出があったものです。」

４．昭和システムエンジニアリング（ジャスダック）

会計監査人の異動に関するお知らせ（PDFファイル）

監査法人大手門会計事務所→東邦監査法人、の交代です。

金融庁の公認会計士・監査審査会による処分が交代のきっかけです。

「当社の会計監査人である監査法人大手門会計事務所は、2020 年６月 19 日開催予定の第54 回定時株主総会終結の時をもって任期満了となります。 同監査法人には11 年間にわたり監査をお願いしておりましたが、2019 年12 月６日に公認会計士・監査審査会より金融庁長官に対し、同監査法人についての勧告があったことから、次期会計監査人として当社の事業展開を踏まえ、それに対応できる複数の監査法人の比較検討を実施いたしました。．．．」

５．オーミケンシ（東証2部）

公認会計士等の異動に関するお知らせ（PDFファイル）

永和監査法人→監査法人和宏事務所、の交代です。

監査報酬が交代理由のようです。

「同監査人から、昨今の経営環境の変化に伴う監査工数の増加が見込まれる中で、人的リソースの不足から、従前の監査報酬での品質維持に必要な監査時間の確保が難しいことを理由に契約更新を差し控えたい旨の申出を受けたことを契機に、十分な監査体制の確保と当社の事業規模に適した監査対応について慎重に検討した結果、これを了承し、上記 3 の理由により、新たに監査法人和宏事務所を会計監査人として選任するものであります。」

６．バ ナーズ（東証2部）

公認会計士等の異動に関するお知らせ（PDFファイル）

清陽監査法人→監査法人元和、の交代です。

「監査役会は、当社の事業形態及び事業規模に適した監査対応と監査費用の相当性等について、他の監査法人と比較検討してまいりました。その結果、総合的に判断し、後任として監査法人元和を新たな会計監査人として選任するものであります。」