薗浦議員、過少記載疑惑で共謀認める意向 東京地検、略式起訴を検討
自民党の薗浦議員(元読売新聞記者だそうです)の関連政治団体が政治資金収支報告書に収入を過少に記載した疑惑に関する記事。同議員は、検察の事業聴取で、政治団体の会計責任者だった公設第1秘書との共謀を認める意向を示しているとのことです。
「資金管理団体「新時代政経研究会」と政治団体「そのうら健太郎後援会」の収支報告書では、2017~21年分の収入を少なくとも計約4000万円過少に記載した疑いがある。研究会は薗浦氏が代表者で公設第1秘書が会計責任者、後援会は薗浦氏とは別の男性が代表者で会計責任者は同じ秘書が務めていた。
政治資金規正法で秘書と政治家の共謀の立証は、政治家が秘書から具体的な報告を受けて了承したり、自ら指示したりするなど積極的な関与が必要とされる。関係者によると、薗浦氏は特捜部の聴取に、秘書から過少記載の事前報告があったことを「否定できない」と認めた上で、秘書との共謀が成立するとの特捜部の見方を争わない意向を示しているという。秘書への指示は否定している。」
収支報告書に収入を記載すれば、その使途も記載しないとつじつまが合わなくなります。そうなると、外部からの監視の対象となり、私的利用も含めて、勝手に政治資金を使うことが少し難しくなります。だから、意図的に収入から外したのでしょう。
秘書の方は...
「公設第1秘書は特捜部の聴取に、事務所で自由に使う資金にするため収入の一部をプールし遊興費に充てるなどしたと認め、公設第1秘書の先輩で薗浦氏の元政策秘書も収入の一部をプールする運用が事務所で長年続けられてきたと特捜部に認めたという。公設第1秘書、元政策秘書ともに「過少記載は薗浦氏に事前報告した」と話したとされ、特捜部は薗浦氏と合わせてこの2人の刑事処分を検討するとみられる。」
証拠隠滅疑惑も...
自民・薗浦議員が証拠隠滅指示か 秘書がやり取り録音 過少記載疑惑(毎日)
「自民党の薗浦(そのうら)健太郎衆院議員(50)=千葉5区=の関連政治団体が、複数の政治資金パーティーで得た収入を政治資金収支報告書に過少に記載した疑惑で、東京地検特捜部の捜査開始後、薗浦氏が政治団体の会計責任者を務めていた公設第1秘書に、通帳に記載された収支のメモ書きを消去するよう求めた疑いがあることが関係者への取材で判明した。秘書はその際のやり取りを録音していたという。」
通帳に鉛筆でメモ書きというところが、いかにも中小企業的で、ありそうな話です。
「関係者によると、秘書は両団体の口座を管理し、通帳の余白に収入元や支出先を鉛筆でメモ書きしていたという。市民団体から刑事告発を受けた特捜部の捜査が今夏ごろに始まったため、秘書が通帳の扱いを薗浦氏に相談した際、薗浦氏はメモ書きを消すよう要求したとされる。収支報告書の記載内容と通帳のメモ書きに食い違いがあり、薗浦氏がその発覚を避けようとした可能性がある。」