経済産業省は、「サステナブルな企業価値創造のための長期経営・長期投資に資する対話研究会(SX研究会)」(座長:伊藤 邦雄 一橋大学 CFO 教育研究センター長)の立ち上げを、2021年5月28日に発表しました。
「本研究会では、実質化検討会で提唱された企業のサステナビリティと社会のサステナビリティの同期化など「SX」の考え方を踏まえて、企業の長期経営や投資家の長期投資、それに伴う具体的な対話の課題や在り方を明確にします。また、その要素を『価値協創ガイダンス』に反映させることで、『価値協創ガイダンス』を、「SX」を踏まえた企業と投資家の対話や統合的な情報開示のフレームワークとして改訂するための検討を行います。
また、実質化検討会では、対話の実質化に向けたもう一つの課題として、対話の手法や対話そのものに対する企業間の認識のギャップが指摘され、それを改善するために実質的な対話の要素を整理しました。本研究会では、こうした要素についても整理を行った上で、同ガイダンスの改訂の検討を行います。」
(実質化検討会:「サステナブルな企業価値創造に向けた対話の実質化検討会」)
「SX」というのは、「サステナビリティ・トランスフォーメーション」の略だそうです。
『伊藤レポート3.0』として取りまとめる予定とのことです。
委員の名簿を見ると、会計士協会もオブザーバーの末席に連なっています。
この研究会とあわせて、「非財務情報の開示指針研究会」というのも立ち上げる予定とのことです。「非財務情報及びその指針に関する世界的な動向に関する情報の共有を行いながら、質の高い非財務情報の開示を実現する指針のあるべき方向性を検討する」そうです。
伊藤教授の最近の本。『新・企業価値評価』を全面刷新。
(このほか電子書籍版もあります。)
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