米ブロック株急落、ヒンデンブルクが利用者数水増し疑惑など指摘
インドのアダニ・グループの会社の株価を大幅に引き下げた米国のカラ売り専業調査会社ヒンデンブルグ・リサーチが、米国の決済サービス企業ブロックをターゲットにしたという記事。
「投資会社ヒンデンブルグ・リサーチは23日のリポートで、米決済サービス企業ブロックの株式を空売りしていると明らかにした上で、ブロックが利用者数を水増しし、顧客獲得にかかる費用を過少に見積もっていると指摘した。これを受けブロックの株価は一時22%急落した。
ヒンデンブルグによると、ブロックの元従業員は決済口座の40─75%が詐欺行為にかかわりがある架空名義、もしくは1人の顧客の追加口座だとみなしているという。
さらにヒンデンブルグは、ブロックが自社の決済アプリ「キャッシュアップ」の顧客数に関して架空口座や重複口座を織り交ぜた取引指標を提示して「分かりにくく」していると説明した。」
ブロック側は対決姿勢を示しているそうです。
ジャック・ドーシー氏率いる米ブロック急落、空売りヒンデンブルグが報告書(ブルームバーグ)
「ヒンデンブルグは、ブロックの人気決済アプリ「キャッシュアップ」が給付金の詐取を容易にした公算が大きいと主張。マサチューセッツ州が公文書公開請求に応じたところでは、キャッシュアップのアカウントに関係する銀行から6万9000件余りの失業給付の回収を同州は試みた。顧客数がはるかに多いJPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴのような大手行からの回収目標を上回る額だったという。
ヒンデンブルグは「複数の個人が同じ銀行口座番号を利用して給付金を受け取っているのは、紛れもない詐欺のしるしだという社内外からの警告を、ブロックは無視した」とし、「キャッシュアップのコンプライアンス(法令順守)プロセスに重大な過失が複数あり、それが巨額の給付金詐欺を手助けした」とリポートで批判した。」
「ヒンデンブルグはまた、キャッシュアップの利用者数をブロックが水増しした疑いを指摘した。ブロック自体がその可能性を認めているとしている。」
ヒンデンブルグのウェブサイト
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Block: How Inflated User Metrics and “Frictionless” Fraud Facilitation Enabled Insiders To Cash Out Over $1 Billion