会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

「投資家から200億円超集金」竹中平蔵招くベンチャーの命運(FACTAより)

「投資家から200億円超集金」竹中平蔵招くベンチャーの命運

竹中平蔵氏が取締役になっている「スリーダムアライアンス」という非上場会社を取り上げた記事。不正なことをやっているというのではありませんが、何かあぶない感じがします。

「8年前から営業赤字が続き、21年12月期は売上高2400万円に対し、純損失は54億円にも上った。バランスシート上に吹き溜まった繰越損失は107億円にも達する。では、どうやって同社は食いつないでいるのか? その答えはこうだ。松村氏(創業者)が別途設立した「フューチャー・サイエンス・リサーチ」は大量のスリーダム株を保有している。それを一般投資家に高値で譲渡、そうして得た資金を貸付金の形でスリーダムに融通しているのだ。

事業は一向に収益化していないが、関係者によると、譲渡価額は右肩上がり。以前は1株2万5千円。それが直近では40万円に上がっている。時価総額は1千億円近い計算だ。これまでに、この株譲渡スキームで優に200億円以上を調達したとみられる。スリーダムは直近、様々な手法を活用してシンガポール上場計画をぶち上げており、それが株主に対し希望を抱かせる材料となってきた。

現在、株主数は900名近くまで膨れ上がっている模様。」

(10億ドルには少し足りませんが)こんなところにユニコーン企業があるとは...?

同社のプレスリリース(7月14日付)。SPACによって上場するようなことをいっています。シンガポールではなく、米国NASDAQを目指しているようです。

3DOM (Singapore) Pte. Ltd. が米国NASDAQ市場におけるSPACとLOI締結

「当社の子会社である3DOM (Singapore) Pte. Ltd.(本社:シンガポール)は7月11日、米国NASDAQにおいてSPAC(Special Purpose Acquisition Company:特別買収目的会社)とのLOI(基本合意書)を締結しました。詳細につきましては、公表の準備が整い次第ご案内いたします。

当社は引き続き上場に向けての準備を進め、企業価値向上に向けて努力してまいります。」

役員人事のお知らせ(6月27日)

当サイトの関連記事(SPAC上場企業の破綻について)

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