大王製紙の巨額借入事件で、数十億円が回収不能の恐れがあるという記事。
「大王製紙の創業家出身で前会長の井川意高氏(47)が、カジノで使う目的でグループ会社7社から借りた総額は106億8千万円。このうち現金で返されたのは約18億円で、残りについて大王製紙は当初、前会長や創業家から時価相当で残高以上の株式を預かったため、回収は可能と主張していた。
ところが同社が第三者機関に評価を依頼したところ、預かった株式の価値は大王製紙が自身で試算した額よりも相当低く、被害額を穴埋めするには「全く足りない」(同社関係者)金額で、数十億円規模の回収ができない恐れがあるという。」
オリンパス事件と違って、カネの流れは比較的単純ですが、担保にしている株式の評価(貸倒引当金に関係する)でつまずいているようです。
大王製紙、14日に4─9月期決算を発表へ(ロイター)
関連当事者の注記はどのように直すのでしょうか。資産家とはいえ一個人に対して無担保・使途不問で巨額の資金を融資したわけですから、数パーセントの金利では市場金利で貸しているとはいえないのでは・・・。
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