新日本の退任。
1.ベクター(ジャスダック)
会計監査人の異動に関するお知らせ
新日本→トーマツ、の交代です。
「他の監査法人と比較検討した結果」とのことですが、たぶん、「親会社グループとの連携」がポイントなのでしょう。
「現在の会計監査人においても、会計監査が適切に行われることを確保する体制を十分に備えていると考えておりますが、他の監査法人と比較検討した結果、上記3.の理由により、その後任として新たに有限責任監査法人トーマツを会計監査人として選任するものであります。」
「監査役会が有限責任監査法人トーマツを会計監査人の候補者とした理由は、当社の親会社グループとの連携、会計監査人に必要とされる独立性、専門性、効率性、品質管理体制及び監査費用等を総合的に検討した結果、当社の会計監査人として適任であると判断したためであります。」
2.イ ン ヴ ァ ス ト(ジャスダック)
会計監査人の異動に関するお知らせ
新日本→太陽有限責任監査法人、の交代です。
監査対応と監査費用を理由に挙げています。
「当社グループの事業規模に適した監査対応と監査費用の相当性について、他の監査法人と比較した結果、EY 新日本有限責任監査法人との間で新年度の監査契約を締結しないことになりました。」
あずさの退任。
3,サノヤスホ-ルディングス(東証1部)
公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
あずさ→ひびき監査法人、の交代です。
監査継続期間や監査報酬水準が理由です。
「造船事業譲渡後の当社の事業規模及び事業内容を踏まえ、監査継続期間が長期にわたっていること及び監査報酬の水準等を考慮し、ひびき監査法人を当社の会計監査人候補者に選定するものです。」
現監査人の就任年は、1969 年です。
4.ツクイスタッフ(ジャスダック)
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
あずさ→PwC京都監査法人、の交代です。
監査継続期間を理由にしています。
現監査人の就任年は、2016年です。
トーマツの退任。
5.松屋アールアンドディ(東証マザーズ)
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
トーマツ→三優監査法人、の交代です。
(ビッグ4でなくても?)海外拠点の監査は大丈夫という趣旨のことを述べています。
「当社は、グループ全体の事業規模に適した監査対応と監査費用の相当性について、以前より現会計監査人と他の監査法人とを比較検討してまいりました。」
「監査役会が三優監査法人を会計監査人の候補者とした理由は、会計監査人としての専門性、独立性、品質管理体制、監査報酬の水準並びに新たな視点での監査が期待でき、加えて同監査法人が BDO のメンバーファームに属し、当社の重要拠点のあるベトナムでの監査体制にも問題はないこと等を総合的に勘案した結果、同監査法人が当社の会計監査人として適任と判断したためです。」
現監査人の就任年は、2019 年で、ほとんど就任したばかりといえます。
6.コ ン ヴ ァ ノ(東証マザーズ)
公認会計士等の異動に関するお知らせ (PDFファイル)
トーマツ→赤坂有限責任監査法人、の交代です。
現監査人から報酬増額改定の提示があったそうです。
「任期満了にあたり、同監査法人より第9期(2022 年3月期)の監査報酬について増額改定の提示があったことを契機として、当社グループの事業規模に見合った監査体制及び監査報酬の相当性等について、同監査法人を含む複数の監査法人を比較検討いたしました。」
その他2件。元和はどうなってしまうのでしょう。
7.NFKホールディングス(ジャスダック)
会計監査人の選任に関するお知らせ(PDFファイル)
監査法人元和→アルファ監査法人(準登録申請中)、の交代です。
元和は「今後、会計監査が適切かつ妥当に行われることを確保する体制を十分に備えることが難しい状況」なのだそうです。
「当該会計監査人については、今後、会計監査が適切かつ妥当に行われることを確保する体制を十分に備えることが難しい状況となったため、当社の事業規模に適した監査対応と監査費用の相当性を複数比較検討いたしました結果、新たにアルファ監査法人を会計監査人として選任するものであります。」
今進行中の監査は大丈夫なのでしょうか。
後任が準登録申請中であることなどについてふれています。
「同監査法人は2020年10月2日に設立されましたが、既に日本公認会計士協会の上場会社監査事務所登録制度において準登録申請中となっていること、更には、設立メンバーは大手監査法人で上場会社の監査経験が豊富であると判断した結果、新たに同監査法人を会計監査人として選任する議案内容を決定いたしました。」
経験豊富というのは選任理由として理解できますが、準登録すらまだ済んでいないことは、マイナス要因でしかありません。
8.第 一 商 品(ジャスダック)
公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
監査法人アリア→フロンティア監査法人、の交代です。
監査費用などを決定要因に挙げていますが、少し漠然としています。
「監査役会は、当社の今後の事業展開を踏まえ、監査業務と監査費用等の適正性・合理性を検証し、上記3.の理由により、新たな会計監査人であるフロンティア監査法人を選任するものであります。」
その後のフォローは当サイトではしていないのですが、同社は、昨年、回収不能な長期貸付金(12 億円)の回収を装った不正経理の疑義が発生し、当時の監査人が後任未定のまま期中退任したりしています。アリアは、一時会計監査人として就任していました。
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