公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
ブリヂストン(東証プライム)の公認会計士等の異動に関するプレスリリース。
トーマツ→あずさ、の交代です。
監査継続年数を交代理由としています。また、海外の制度をまねて、一定期間ごとに複数監査法人を比較検討することとしているそうです。
「監査委員会は、同法人の監査継続年数が長期にわたってい ることや、諸外国における監査法人のローテーション制度の状況等を踏まえ、一定期間ごとに複数の監査法人から提案を受け比較検討することとし、上記3.の理由により、新たに会計監査人として有限責 任 あずさ監査法人を選任するものであります。」
「監査委員会は、現会計監査人の監査継続年数を考慮し、新会計監査人として有限責任 あずさ監査法人 を起用することにより新たな視点での監査が期待でき、また、同法人の専門性、独立性、品質管理体制 及びグローバルな監査体制等について監査委員会の定める基準を十分に満たしていると判断したことに よるものです。」
このクラスの企業となると、監査報酬を理由にはしないようです。
現監査人の就任年は、2001年です。すごく長いというほどではありません。
(補足)
同社の2021年12月期有報によると...
「e.会計監査人の選定方針と理由
監査委員会は、会計監査人の職務の遂行が適正に行われることを確保するため、品質管理体制、監査体制、監査計画及び監査報酬水準等の観点から適切な会計監査人を選定することとしております。
監査委員会は、第103期の会計監査人である有限責任監査法人トーマツの監査体制、独立性、監査計画、職務遂行状況等につき、必要な報告を受け、あらかじめ定めた評価基準に基づき評価した結果、第104期の会計監査人として同監査法人を再任しております。
監査委員会は、会計監査人が会社法第340条第1項各号のいずれかに該当すると判断したときは、監査委員全員の同意により会計監査人を解任いたします。この場合、監査委員会が選定した監査委員は、解任後最初に招集される株主総会において、会計監査人を解任した旨及びその理由を報告します。また、上記の場合のほか、監査委員会は、適正な監査体制の確保又は向上に必要と認める場合等には、会計監査人の不再任に関する議案の内容を決定し、取締役会は当該決定に基づき、当該議案を株主総会に提出いたします。
f.会計監査人の評価
監査委員会は、日本監査役協会が定める実務指針等に準拠した評価基準を定めており、その基準に照らし毎年、会計監査人の評価を行っております。その評価に際しては、主に監査体制、独立性、専門性、監査計画及び職務遂行状況等について会計監査人及び社内関係部署からの報告を受け、検討を行っております。
なお、監査委員会は、会計監査人の独立性の観点より、会計監査人及びそのグループから提供される非監査報酬額に制限を設ける当社独自の方針を新たに定めており、会計監査人より定期的に報告を受け、その対応状況を確認しております。」
有報には、毎年評価を行うとは述べているものの、定期的に監査人交代を検討するということは書かれていないようです。
報酬は、トーマツに払っているものだけで5億円弱、その他のデロイト事務所には監査だけで20億円弱支払っています。