尚絅学院という宮城県の学校法人で3億円超の使途不明金が生じているという記事。理事の1人が私的流用した疑いがあるそうです。
「理事は法人に対し「6~7月に計4回、総額3億円超の法人資金を持ち出し、法人の許可なく全額を投資に使った」と説明しているという。7月7日に法人職員が使途不明金の存在を把握し、不正流用の疑いが発覚した。
法人は理事に返還を命じるとともに、弁護士がトップの調査委員会を発足させた。調査結果が出た後に警察に被害届を出す予定。法人が運営する学校の教育活動に支障はないという。」
2022年3月期の決算の後の不正なので、監査人の責任はなさそうです。以前から同じようなことをやっていた場合は別ですが。
持ち出されてから、すぐに発覚したようなので、内部統制(発見的統制)は機能していたのでしょうが、3億円を簡単に持ち出せたというのはまずいでしょう。
学校法人尚絅学院 理事の非行に関する「調査委員会」設置について(学校法人尚絅学院)
2022年8月2日現在、資金は回収されていないそうです。