タカタがエアバッグのインフレータ不具合によるリコール費用が最大で2兆7000億円と試算しているという記事。会社の正式発表による金額ではありません。
「エアバッグ問題を抱えるタカタはインフレータ(膨張装置)の不具合によるリコール費用が最大で2兆7000億円と試算していると、事情に詳しい関係者1人が明らかにした。
内部情報を理由に匿名で語った関係者によると、タカタは3月半ばに顧客である自動車メーカーと会合し、今後、硝酸アンモニウムを使ったインフレータが全てリコール対象となった場合、費用は2兆7000億円になる試算を伝えた。タカタ負担を100%と仮定した場合の試算であり、インフレータ対象数は最大で2億8753万個としている。タカタ広報担当の松本英之氏はコメントを控えた。」
経営の問題であるとともに、会計上の見積りの問題でもあります。
タカタの直近の四半期報告書(2015年4-12月)のレビュー報告書では、強調事項としてかなり細かく書いています。
「見積り計上した金額以上の負担の有無及びその金額は、現在会社において精査中だが、自動車メーカーと協議しながらその精査を進めているため、現時点で合理的に予測することはできない。」(四半期レビュー報告書の強調事項の冒頭部分より)
硝酸アンモニウムについては、海外のマスコミが以前から問題視していたようです。
↓
当サイトの関連記事
最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事